アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニー、ガザ訪問の用意を発表
2010年06月13日付 Mardomsalari 紙
アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーは、「私は抑圧されしガザの人々を助けるために、かの地へ行く用意がある。その途上での殉教は、大いなる名誉となろう」と述べた。
ニュースサイト「ラサー」によると、マルジャエ・タグリード(シーア派最高の宗教的権威)の一人であるアーヤトッラー・ホセイン・ヌーリー=ハメダーニーは昨日正午、イスラーム革命防衛隊の司令官らと面会し、イスラーム革命の勝利において亡きイマーム〔=ホメイニー師〕が果たした、他に代え難き役割について言及し、「亡きイマームは自身の賢明かつ思慮深き声明・発言によって、人々の目を覚まさせ、忌まわしきパフラヴィー体制の本質を人々の前に暴き、純粋なるイスラームを生活と政治の領域に確立した」と述べた。
マルジャエ・タグリードである同氏は、科学や信仰、敬虔、研究・調査という名の「塹壕」において、我が国の軍関係者が先頭を走ることが〔国の防衛にとって〕必要不可欠であるとの見方を示し、さらに治安・軍組織の士気に敬虔や信仰心が及ぼす影響について言及して、次のように明言した。「〔レバノンの〕ヒズブッラーやガザの〔ハマースなどの〕抵抗勢力も、このような〔高い宗教的〕士気に依拠することで、〔高性能な武器を装備したイスラエル軍との〕非対称的な戦闘において、略奪者イスラエルの不敗伝説を打ち砕くことが出来たのだ」。
同氏は昨年の選挙後の「内乱騒ぎ」について言及し、洞察力と見識をもつことが暴動に対処する際の重要な前提条件の一つだとして、「賢明で明敏な人が内乱の渦に巻き込まれるようなことは、決してない。しかし明敏さに欠けた人には、こうした特性がないのだ〔=体制の根幹を脅かすような活動にかかわってしまう〕」と付け加えた。
同氏は自身の演説の別の箇所で、イスラームの国イランの様々な若者・団体が、抑圧されたガザの人々にボランティアで支援を行う用意があることを〔次々と〕発表していることに言及し、「私もガザの抑圧された人々を助けるために、かの地へ行く用意がある。その途上での殉教は、大いなる名誉となろう」と力説した。
アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーはイスラームにおける国家形成のあり方について触れ、「宗教指導者の監督」(ヴェラーヤト)なき統治体制はすべて不法であり、偶像崇拝的〔※イスラームの道に背いているとして、パフラヴィー体制を非難するときに多用された表現〕であると指摘し、「ヴェラーヤトという塹壕の中に留まり〔=ハーメネイー最高指導者の指導体制に従い〕、そのために努力する者は皆、現世と来世で幸福をつかむであろう」と述べた。
〔後略〕
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( 翻訳者:上山詩織 )
( 記事ID:19506 )