学部決定試験（LYS）、始まる

大学入学希望者が今年から受験することになる大学の学部決定試験（LYS）の数学と外国語の試験が始まった。

学部決定試験は81県の県庁所在市とレフコシャで実施された。第一回学部決定試験は1882ヶ所の28509の部屋で行われた。試験では86530人の試験官が監督に当たった。10時に開始され12時に終了した。朝から行われた数学を中心とする第一回学部決定試験は601000人が受験した。試験では数学と幾何学の問題が出題された。数学の試験では50問が出題され75分間が与えられた。幾何学の試験では30問が出題され45分間で回答した。

第五回学部決定試験は148ヶ所の1133の部屋で行われた。試験では5009人の試験官が監督した。外国語試験である第五回学部決定試験は31300人が受験した。外国語試験にも一定の時間が設けられ、受験者は120分間が与えられた。試験では80問が出題された。ドイツ語、フランス語、英語という3つの言語が実施された。各言語の試験問題は、その選択肢が別々に掲載された。受験者は解答用紙の上部にある“外国語試験”の欄に自分が受験する外国語をマークした上で回答する。この試験では一冊の問題用紙が配布され、解答用紙に答えをマークするようになっている。

6月20日（日）に実施される社会科の試験（第４回学部決定試験）には349100人が受験予定だ。試験は1164ヶ所の15705の部屋で行われ、49838人の試験官が担当する。

■禁止事項

受験者は試験会場に「2010年学部決定試験受験身分証明書」と写真つきの公的身分証明書（人口証書、運転免許書、パスポート等）を必ず持参しなければならない。

試験に受験身分証明書を持参しなかったり、証明書のコピーやファックスの写しを持ってきた者は試験を受けることが出来ない。これら二つの証明書を持参しなかった者はいかなる理由があるにせよ試験を受けることは出来ない。

試験官が受験身分証明書から受験者を特定するのに困難をきたす場合は、検査のため受験者に別の写真を持参するよう求めることがある。受験者は試験会場に携帯電話、ポケットベル、ラジオ、カメラ、ポケット辞書、時計機能以外の機能が付いた時計、辞書機能が付いた電子機器、計算機のような機能の付いた機器、武器またはそれと同様の器具、下書き用紙、ノート、本、辞書、コンパス、分度器、定規等の道具を持ち込むことが禁止されている。

携帯電話を持参している受験者は絶対に試験会場に入ることが許されない。スカーフを着用している者、または服装が施行中の法に適切でないとみなされる受験者は受験出来ない。

必要な本人確認と着席の作業が完了した後、室長が試験中の規則について受験者に確認し、試験問題に答えるための問題用紙が配布され10時に試験が始まる。問題冊子はカンニングを防止するために異なる種類の紙に印刷されている。受験者は試験終了時間まで退出することは出来ない。

■試験での規則

受験者が試験中に話すこと、カンニングをするもしくはさせること、室内の試験官に質問すること、互いに鉛筆や消しゴムのような用具を求めあうこと、他者を妨害する形で飲食すること、また試験の秩序を乱す行為を取ることも、禁止されている。これら禁止事項に当てはまることを行った受験者は試験の続行が許可されず、試験は中止される。

■LYS得点の算出

学部選抜試験で行われたテストへの回答は各学部につき別々に採点される。全候補者が受験した各試験における各科目ごとにひとつの標準点が算出される。算出される標準点は、試験の重点配分を適用して重点学部選抜得点(ALYS)が各自に算出される。ALYSてんからそれぞれの分野内で最低で100、最高で500の点に変換されて学部選抜得点(LYS得点)とされる。学部決定試験の結果は7月15日までインターネットを通じて候補者に知らされることが計画されている。試験を受け、受験が有効であるとみなされた全受験生に学部決定試験試験結果保証明書が送付される。この証明には受験生の各科目における正答と誤答の数、LYS得点と順位、中等教育得点(OBP)と重点配分されたOBP得点(AOBP)、選抜点数とそこにおけるじゅんいが記載される。試験結果証明書では受験者の選抜に使われることのない得点は記載されない。大学入試一次試験と学部選抜試験の結果により、高等教育プログラムへの配属は中央によって行われる。

■İETT無料で

学部決定試験を受験した候補者は、イスタンブル市営交通局(İETT)の車両をすべて無料で利用できる。6月19，20，26，27日に行われる試験を受ける受験者は、受験票ないしはそのコピーを見せればイスタンブル私営交通局の車両に無料で乗車することが可能であることが、イスタンブル広域市による説明で明らかになった。

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（翻訳者:内山直子・倉田杏実）
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