ドイツ警察にトルコ語授業
2010年06月28日付 Zaman 紙

ドイツに300万人以上いるトルコ人のコミュニティーが、市民と接する機会のある様々な職業の団体にトルコ語を学ぶ機会を提供している。警察はこの職業団体の1つだ。ベルリン最大の組織であるベルリントルコ人会(TGB)が設置した12週間のトルコ語講座を修了したドイツ人警官には式典で修了書が与えられた。トルコ人が集中して住んでいるクロイツベルク地区にあるTGBの本部で行われた式典には、ベルリン市警のディーター・グリーチュ署長とトルコ人関係者が出席した。

ベルリン市警のグリーチュ署長は、警察がトルコ系住民との距離を縮めていくためにはこのような講座が非常に有効であるはずだと語り、「ベルリンに住む外国人の数は日に日に増えている。この講座のおかげでドイツ語が分からないトルコ人と警察がより容易にコミュニケーションをとることができ、これは有効であるはずだ」と述べた。グリーチュ署長は、移民系の世帯が増えたため、警察組織内においても移民系の職員を増やさなければならないと指摘し、「移民の若者たちを、我々自身の未来のためあらゆる場面で支援し、彼らを社会の中に獲得する必要がある」という言い方をした。

在ベルリン副領事のメルト・ドアン氏は、TGBによる警察のためのトルコ語講座設置をうれしく思うと述べ、「この講座のおかげで距離がさらに縮まるだろう」と言った。ドアン氏は、ドイツの公的機関においてトルコ系の人びとが増えれば増えるほどトルコ人のドイツ社会への参加も増えるだろうと付け加えた。

TGBのユルマズ会長も話の中で、警察組織内にトルコ系の若者が増える事を望んでおり、このためベルリン市警察署との協力を続けるつもりであると語った。ユルマズ会長は10月にはトルコ人の若者のためにベルリン市警察において職業訓練講座を始めるつもりだと述べた。

トルコ語講座に参加した警察官のクリスティアン・C氏はトルコ語を学ぶことが仕事に役立ち、トルコ文化を知る機会ともなったと語った。クリスティアン氏はこの講座を続けてさらにトルコ語を勉強したいと述べた。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:19540 )