環境省、市中の騒音対策始める―モスクのアザーンも対象に
2010年06月30日付 Radikal 紙


環境省は、アザーンの音量が限界値を超えないように、指示を下した。

騒音検査が行われた海峡沿いの人気スポットでは、騒音が限界値を超えていることが明らかとなった。一方で、「モスクに設置されている拡声器の音量」に関し、管理は宗務庁に任せているとする環境省関係者は、同省が2007年付け省外回状で、「拡声器からの音量は、アザーンが周囲に聞こえかつ近隣の者たちには騒音にならないレベルに調整されること」という指示を各県に出していたと述べた。

環境森林省は、騒音対策のため、騒音マップや地図に応じた行動計画が準備されるべきだとした。 また、管理規則により人口が10万を超える住宅地、主要幹線道路、鉄道や飛行場などのための騒音マップと行動計画の準備に向けたプログラムが作られ、責任の所在が明白になると述べた。

関係者らは、管理規則の範囲内で、イスタンブル広域市によって騒音マップ作成が開始され、バイラムパシャ、エセンレル、ガズィオスマンパシャとスルタンガズィ各市によっても仮の幹線道路騒音マップが作成されたことを明らかにした。

■ アザーンの音量調節へ

一方で、「モスクに設置されている拡声器の音量」に関し、管理は宗教庁に任せているとする環境省関係者は、同省が2007年付け省外回状で、「拡声器からの音量は、アザーンが周囲に聞こえかつ近隣の者たちには騒音にならないレベルに調整されること」という指示を各県に出していたと述べた。


■ 限度を超えている

騒音検査が行われた海峡沿いの人気スポットでは、騒音が限界値を超えており、またこれらの場所では音楽を流すための必要な許可を取らずに、営業していたことが明らかとなった。

環境森林省の情報によると、環境騒音管理規則により、高速道路、鉄道、水道、飛行場、工業施設、建設現場、歓楽地、事務所、アトリエ、工場などが、騒音に敏感な環境地区の中にある場合、基準値が設けられることになった。

この規則の枠組みで、検査が行われ違反がわかった場合行政処分が適用されることについて、環境森林省本省および地方支部は76の地方自治体へ業務委託をおこなった。

この件について、イスタンブル全体で騒音への抗議が増えているため、広域市、カドゥキョイ、ベイコズ、カルタル、シシュリ、ペンディク、ベイオール、キャウトハーネ、バージュラル、スルタンベイリとアタシェヒル各市と環境森林省イスタンブル県支部によって騒音検査が実施されている。

■ トルコ全土で1758地点、イスタンブルで216地点の検査が行われた

関係者は、トルコ全土で昨年、事務所、アトリエ、工場766地点、歓楽地717地点、工業施設58地点を含め、計1758の地点で騒音検査が実施されたことを明らかにした。

イスタンブルはというと、昨年検査された216地点のうち131地点が歓楽地であり、残りは事務所、工場やアトリエであるという。今年もイスタンブル広域市によって、歓楽地9地点を含め合計で19の地点で検査が行われたという。
関係者は、海峡沿いの人気スポット周辺から騒音抗議が集中するため、この地域の審査がイスタンブル広域市とそれに協力する環境森林省イスタンブル県支部によって行われたと述べた。

また関係者は、イスタンブルの検査が、ボートで海上から行われることで、イスタンブルの海峡に面している人気スポットが管理規則に会っているか否かがチェックされ、また観光遊覧船の音量レベルが測定されたとし、次のように述べた。
「騒音のため、遊覧船4船に、昨年の夏期それぞれ1552リラ(約8万7千円)の罰金が科せられた。遊覧船から生じる騒音を防ぐため、今年も検査が行われています。同時にこうした観光遊覧船への騒音抗議が起きたため、海上警察は環境森林省イスタンブル県支部から連絡を受けている。また、今年の夏には、昼の時間帯に遊覧船に対して検査が行われる予定である。


■ 人気スポットからの異議申し立ては、裁判所より棄却

海峡沿いの人気スポットの、その所在地での騒音汚染は、オンライン計測機械でコントロールできるとする関係者は、「検査で、これらの人気スポットに関して、騒音が管理規則で明確にされている限界値をこえており、『事業所開設及び営業許可に関する規則』で必要な、音楽を流すための許可を取らずに営業をしていることが分かった」述べた。
 
こうした状況が、市当局にも伝えられたとし、問題の人気スポットは課された罰金に関して、行政司法に異議申し立てを行っているが、多くが棄却されていることを明らかにした。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:19556 )