クルチダルオールCHP党首、「女子大学生のスカーフ解禁」発言を否定
2010年07月01日付 Radikal 紙

 クルチダルオールCHP(共和人民党)党首は、本日の本紙一面に掲載された「今後、女子は大学へスカーフをかぶっての通学が可能となる」との表現は、自分の発言ではないと述べた。

 ケマル・クルチダルオールCHP党首は本日の本紙一面に掲載された「今後、女子は大学へスカーフをかぶっての通学が可能となる」との報道について説明を行った。クルチダルオール党首は本紙へのコメントに関して、「紙面に詳しく記載されている質問とそれに対する答えからはっきりと分かるように、私の口から『今後、女子は大学へスカーフを被っての通学が可能となる』との発言はしていない」と述べた。

 CHP総本部による発表では、クルチダルオール党首は、「CHPが政権与党であったならば、スカーフをかぶった女子が大学で学ぶことができるために、何か対策を行いますか」という質問に対し、「その件については、私は既に自分の意見は述べています。我々はその問題を解決するつもりです、そして解決する決意があります」と返答したという。

「どのように解決するのですか」との質問には、「それは我々に任せていただきたい。我々はテロも解決し、スカーフ問題も解決するつもりです」。「スカーフを被った女子は大学へ入れるようになるのか」との質問には、「我々は社会的支援を確実に行います。全ての国民が教育を受ける権利を確保する。如何なる者の権利も脅かされてはならない。我々はこの問題を解決する」と回答したと述べるクルチダルオール党首は、次のように続けた。

「質問とそれに対する回答が明らかに示している通り、新聞の一面以外には『今後、女子はスカーフを被って大学へ通学することが可能となる』という表現は使われていない。

さらにこの問題に関しては、行政裁判所、欧州人権裁判所、さらに憲法裁判所が既に決定を下している。ご存知のように憲法裁判所の決定は、立法、行政、司法の各組織と実際の個人および法人にも、効力を発するものである。

スカーフが政争の材料にされることなく、全ての政党と社会的合意がなされて初めて解決される問題であり、この問題に関して、私が用いていない表現が新聞の一面に載るなど、報道者としての職業倫理に反するのではと考えている」。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:19562 )