イスラエル、岩のドームへのトルコ・タイル搬入に歩み寄り
2010年07月06日付 Radikal 紙
トルコから持ち込まれた後、神殿の丘の広場に70日間放置されたトルコ・タイルは、今朝予想外の許可を受け、モスク内へ運ばれた。しかし、依然として問題は解決されていない。
聖地を管理しているイスラエルの治安当局関係者と神殿の丘・ワクフ関係者間で、一昨日に会合が行われ、その後、トルコ・タイルのうちのいくつかがサンプルとして調べられた。以前イスラエル側は、封をされた箱を開け、中の4000個近いトルコ・タイルを調査すると述べていたが、考えを変え、今朝ワクフ関係者に対し、トルコ・タイルを中へ運び入れる許可を下した。
岩のドームの小型モデルである鎖のドームのトルコ・タイルは、長い年月の間にはげ落ち、荒れ果てていたので、トルコ協力開発機構(TIKA)は、そのタイルを交換するため、イズニクの教育ワクフに手製のトルコ・タイルを作らせた。そしてトルコとイスラエル外務省間での共同事業として、4月21日にベム・グリオン空港に運び込んだ。
トルコ外務省の判が押された148箱に納められたタイルは、非関税品としてイスラエルに運び込まれた。しかし、4月26日にエルサレム旧市街の獅子門に運ばれたタイルは、モスク内に運び込む際、神殿の丘の保安検査を行っているイスラエル警察により待ったをかけられた。
その際、神殿の丘・ワクフ関係者とイスラエル遺跡管理事務所との間でいくつかの必要な取り決めがなされていないことが明らかになった。
トルコ・タイルが神殿の丘の広場に放置されていた間、トルコ協力開発機構(TIKA)やトルコ大使館はイスラエル側と連絡をとり続けていた。
ワクフ関係者とイスラエルの治安当局関係者の話し合いの結果、タイルの運び込みが許された。早朝、ワクフ職員は、148箱に納められた3トンのタイルを、広場からモスクの中へ運んだ。
ウマイヤ朝の時代に、カリフ・アブドゥルメリク・ビン・メルバンによって建てられた岩のドームのモデルとして作られた鎖のドームのタイルの張替を監督するため、トルコは専門家を一人派遣する予定であり、一週間か10日以内にエルサレムに到着する予定である。
同時にアル・アクサモスクの絨毯も取り替えるため、トルコ協力開発機構(TIKA)が準備をしている。このためのプロジェクトでは、トルコから特別仕様の5000㎡の絨毯を運び込むことも予定されている
アル・アクサモスクの屋根を覆っている鉛板もはがされ、アダナへ送られる予定で、そこで再びモスクの屋根を覆うための処置が施され、メッキ塗装が施された鉛板となって、メスジド・アクサへ設置されることになるが、この事業にも、トルコ協力開発機構(TIKA)が協力することになる。
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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:19616 )