ディヤルバクル県で実施された大学入試試験のうち学部決定試験での不正行為がPKKと関わりがあることがわかった。PKKが試験へ髪留めやボタンの中に隠しカメラを忍ばさせた受験者らが捕まった。
ディヤルバクル共和国検察局の調整で8カ月にわたって行われた技術的・物理的捜査の後に始まった逮捕劇で、学部決定試験での不正がPKKにより行われていたことがわかった。警察により作成された捜査書類には、特に東・南東アナトリアの地域でPKKの党員が様々な大学に潜入することが目標とされていたという情報が記されていた。
■ 電話による指示
警察による捜査の後、学部決定試験で不法な組織がどのように悪事を働いたか明らかとなった。試験を受験者として受けた不正組織とつながりを持つ教科の教師らと優秀な学生らは、問題を速く解き、受験会場の外へ答え教え、また、答えをそこから他の受験者へ別の方法で知らせていた。盗聴の際に、不正組織とつながりを持つ分野の教師に与えられた指示が明らかにされた。必要な作業は組織から教師に詳細に説明されていたのがわかった。
■ 気絶という手口
不正組織は質問の答えを、外に出すために「気絶という手口」を用いていたということが確認された。受験した不正組織のメンバーは試験会場に秘密裏に持ち込んだ電子機器を使い、試験ペーパーの画像を記録し、その後気絶を口実に外に出て、得た解答を他の組織のメンバーや、金銭取引を了解した受験者に送っていたことが分かった。
■ 髪留めのかたちのカメラ
警察の捜査の際に、不正組織のメンバーは試験日の朝、試験を受ける受験者たちと会い、試験会場に一緒に行ったことが明らかになった。また、不正組織のリーダーと受験した不正組織メンバーの受験者が、受験会場の学校へ事前に訪れ、試験で使用するカンニングシステムを試していたことがわかった。不正組織のメンバーとして受験したある受験者の付けていた髪留めが押収された。これは小さな隠しカメラとワイヤレスでアンテナを用い画像を外に送る機械が内蔵されていた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:19617 )