文化イスラーム指導相「ロサンゼルスの歌手に活動許可を与えたことはない」
2010年07月13日付 Jam-e Jam 紙

〔革命後イランを離れた〕ロサンゼルス在住の〔イラン人〕歌手らが、現在イラン国内にいるのではないかとの噂が強まっている。きっかけは、こうした歌手の一人が行ったインタビューの内容がイラン・メディアに報じられたことだ。そのなかで、彼らが〔イランに〕滞在しているのかどうかについては、正式に確認も否定もされていないものの、しかしこうしたインタビューが報じられたこと自体、(イランでのコンサートの開催やアルバムの発表といった)この歌手をめぐる噂を暗に認めているといっていいだろう。

 文化イスラーム指導相が会見の中で、この歌手がイランにいることを認める発言を行ったのは、このインタビューが報じられた後のことであった。セイエド・モハンマド・ホセイニー文化イスラーム指導相はこの会見の中で、国外在住の歌手たちに〔政治上・思想上の〕問題がなければ、彼らがイランに戻っても構わない旨、発言していた。

 しかしこうした歌手たちがイランに滞在し、〔歌手としての〕活動を行うとの報道に対しては、テヘラン市の臨時金曜礼拝導師を務めるアフマド・ハータミー氏をはじめ、一部の金曜礼拝導師たちからは反発も起きており、このことがこの問題に関して〔関係者らが〕ある程度沈黙を守る理由となってきた。そしてついに昨日、文化イスラーム指導相は第2回「ヘジャーブの前衛たち」大会に出席する傍らで、〔記者からの〕質問に答えるかたちで、この問題についての同省の方針について発表した。

 ホセイニー文化イスラーム指導相はロサンゼルス在住の〔イラン人〕歌手の入国と、彼らの〔イランでの音楽〕活動許可について、「ある人物から〔イランで〕アルバムを発表するための許可の申請が1件あったのは事実であるが、これまでのところ、誰にも許可は下っていない」と述べた。

 同相はさらに、「こういった人々の〔イランへの〕入国については、治安・諜報機関に関わる問題であり、私たち〔=文化イスラーム指導省〕から許可を得るようなものではない、ということを指摘しておかねばならない。しかし、もしイランで芸術活動を行いたいのであれば、文化イスラーム指導省から許可を得なければならない。これまでのところ、こうした許可は誰にも与えられていない」と付け加えた。

〔後略〕

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( 翻訳者:柳田絵莉子 )
( 記事ID:19701 )