新設8国立大学、その校名は?―アタテュルクの母の名は不採用
2010年07月16日付 Milliyet 紙

トルコ大国民議会(TBMM)で8大学の新設法案が審議される中、イズミルに新設される大学に、アタテュルクの母「ズュベイデ・ハヌム」の名をつけるという提案が拒否された。この大学の校名は「キャーティプ・チェレビ大学」になる予定だ。

法案によると、アンカラには「ユルドゥルム・ベヤズト大学」、ブルサには「ブルサ工科大学」、イスタンブルには「イスタンブル文明大学」、イズミルは「キャーティプ・チェレビ大学」、コンヤには「コンヤ大学」、エルズルムには「エルズルム工科大学」、カイセリには「カイセリ・アブドゥッラー・ギュル大学」、アンタリヤには「国際アンタリヤ大学」がそれぞれ新設される。

■当初は「トゥルグト・レイス」だったのが「キャーティプ・チェレビ」に

法案がTBMMで一昨日(7月14日)の夜審議された際、共和人民党(CHP)のビュレント・バラタル派7名の議員が、イズミルに新設される大学の校名を「ズュベイデ・ハヌム大学」にすることを提案した。これに対し、ニメト・チュブクジュ国民教育相は提案に賛同しないと発言した。
いっぽうCHPのバラタル議員は、現在イズミルには7つの大学があり、8つめの大学の校名は当初「トゥルグト・レイス」となる予定であったが、後にTBMMの予算計画委員会において「キャーティプ・チェレビ」の名に変更されたことを指摘した。

■「(トルコ史上)初の大学になるはずだった」

バラタル議員は「初めて女性の名が大学名になるのです。建国の父ガーズィー・ムスタファ・ケマル・アタテュルクは大統領となった時、イズミル選出の国会議員であり、夫人はイズミル出身でした。彼の母はイズミルの人々に託され、彼女の墓はカルシュヤカにあります。ですから、我々イズミル出身の者は建国者に対し、こうした借りがあるのです。」と語った。しかしCHP議員たちのこの提案は、公正発展党(AKP)の票によって拒否された。イズミルの新設大学には、オスマン時代の知識人キャーティプ・チェレビ(1608~1656)の名がつけられる予定だ。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:19705 )