6月21日に行われた殉職者のための葬儀で、民族主義者行動党（MHP）アイドゥン県支部の建物の外壁に、「お前が（クルド問題）解決策を進めれば進めるほど殉職者が増えている」と書かれたエルドアン首相とアメリカ合衆国オバマ大統領の写真付の垂れ幕が掲げられたが、夜11時半、警察の介入により撤去された。MHPアイドゥン県選出議員ウズンウルマクは、「検察は罪ではないと言いますが、真夜中に政党本部の建物に侵入するなど、まるで山賊のする行為です。」と言った。

アイドゥン県で6月21日に行われた歩兵メフメト・アリ・トスンの葬儀で、MHPアイドゥン県支部の建物に、「お前が（クルド問題）解決策を進めれば進めるほど殉職者が増えている」と書かれたエルドアン首相とアメリカ合衆国バラク・オバマ大統領の写真付の垂れ幕が掲げられた。これを警察が撤去しようとしたことから、騒動が起こった。警察は、前日の夜１１時半にこの垂れ幕を撤去するよう要請した。しかし、党員たちはこれに反対し、党員と警察の間で騒動が起こった。警察の人員が足りないと判断され、現場に応援隊が送られた。警察約500人と装甲車１台で警備体制が組まれ、その後現場に消防車が要請された。

■共和人民党（CHP）派のアイドゥン県側は消防車を送らず

CHP派のアイドゥン自治体が消防車を送らなかったため、今回、公正発展党(AKP)派のスルタンヒサル市に消防車を要請した。現場に駆けつけた MHPアイドゥン選出議員アリ・ウズンウルマクは、ヒュセイン・アヴニ・ジョシ知事が職権を濫用し、偏在した形で公権を行使していると述べ、「真夜中に政党本部の建物に侵入するなど、まるで山賊のする行為です。裁判官の判断無しにこのようなことをするのは間違いです。垂れ幕を撤去するために来た消防車には勤務証明書すらありませんでした。日中、予審の検察官に電話してこのことを話しても、この行為は違法ではないと言います。県知事の圧力によって、警察は軽犯罪法に従い垂れ幕を撤去しようとしているようです」と言った。

■消防車はAKP派の自治体から

現場で防御線を張る約500人の警察に対し、ウズンウルマク議員は「自身の信条にそって行動する勇敢な者がいたら、出てきて垂れ幕を撤去してみろ」と声を張り上げ、警察を違法に利用している者は法律の下で今後それ相応の報いを受けよう、と述べた。しかし、待機状態が長く続いた後、AKP派のスルタンヒサル市から消防車が送られ、垂れ幕を撤去した。垂れ幕の撤去作業の際、ＭＨＰ党員たちは、政府と首相に抗議するスローガンを叫んだ。党員たちはしばらくしてから、特に騒動も起こさず解散した。

■撤去作業には警察500人

ＭＨＰアイドゥン県支部の外壁に掲げられた垂れ幕の撤去要請によって現場を訪れた警察と、ＭＨＰ党員との間で騒動が起こった。これにより、約500人の機動隊と装甲車が応援隊として現場に送られ、厳重な警戒態勢が敷かれた。ＭＨＰアイドゥン県選出議員アリ・ウズンウルマクは、垂れ幕を撤去するよう支持したヒュセイン・アヴニ・ジョシ知事を、厳しい言葉で非難した。

■検察に起訴

ＭＨＰアイドゥン県支部長ハサン・ムティは、「お前が（クルド問題）解決策を進めれば進めるほど殉職者が増えている」と書かれた垂れ幕を違法なかたちで撤去したことを理由に、アイドゥン県庁、アイドゥン県警、それにスルタンヒサル市を起訴した。ムティ支部長は、警察が口頭の指示を受けて垂れ幕を撤去したと言い、この行動は政治的であると述べた。ムティ支部長は、国家機関が政治に利用されていることに反対であり、ＭＨＰショケ市支部に掲げられていた同じ垂れ幕が一昨日夜中１時に警察にバラバラに壊されたことについても触れた。同支部長は、「目撃者がいます。ショケ市党支部の建物の周りにある監視カメラの映像でこれが明らかになれば、ショケ市警察署も起訴します」と述べた。

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（ 翻訳者:津久井優 ）
（ 記事ID:19713 )