『大学入試学科別点数・定員マニュアル』に間違い、原因は「うっかり」
2010年07月19日付 Hurriyet 紙

大学入試センター(ÖSYM)長ウナル・ヤルマアン教授は、hurriyet.com.trが報道した「2010年度大学入試(ÖSYS)学科別点数・定員マニュアルに誤りがある」という件に関し、会見を開いた。ヤルマアン氏は、49学科に誤りがあり、それらの間違いの原因は小さなミスであったと述べた。会見でのヤルマアン氏の発言の概要は次の通り。

■49学科に誤り

49学科に誤りがあると判明しました。マニュアルをウェブサイト上に掲載し、近ごろ販売を始めました。今月22日まで販売が行われることになっています。マニュアルでは、49学科における2009年度入試の最低得点と成績順位が誤っていると分かりました。

■小さなミス

この誤りの原因は小さなミスです。目の不自由な受験者のために入試では異なったシステムが用いられています。この学科の最低点は低くない、そのため順位にも誤りが出てしまいました。我々は2ページの訂正を設けました。全ての受験者はこの件に関する詳しい情報を入手することができます。

■憶測は間違っている

この49学科に加えて、私のもとに寄せられる反応の中にはほぼ全ての学科の成績順位と点数が間違っているのではという指摘があります。何しろ今年は重大な改正がなされました。これを忘れてはいけません。考えてもみてください。昨年は試験は二つだけ行われていましたが(1+1形式)、今年の試験は1+5形式でした。学部決定試験(LYS)における設問数は大幅に増えました。学部決定試験の期間には、それぞれインターバルを設けました。得点分野は7種類から18種類に増えました。試験の合格得点差は100点から500点に広がりました。昨年、分野内試験における学校成績の影響力は19%でしたが今年は13%に減少しました。これによる結果や反響は重大です。

■誤った評価がなされている

付加得点率は下げられました。昨年、付加得点が適用されていた教職や学部課程には、今年も付加得点が適用されています。しかしこれが全体の得点率に占める割合は4.35%に低下しました。昨年380点に対し最高で24点が付加されました。今年は515点に対し25点が付加されます。これをきちんと考慮せずに評価するのは間違いです。

今年、入試システムに大幅な変更を行ったので、最少得点や成績順位をお知らせすることはできません。それらを発表すると学生に誤解を与えてしまうでしょう。そのため「全く無いよりはよいだろう」という考えで、参考例を提示しようとしました。しかしこの結果も、必ずしも実際に意味のある情報とはいえません。ですかか、去年の段階で、今年の試験のやり方でやってみておくべきだったのです。

■順位に変化はない

昨年は係数のために、多くの学科において分野外からの入学はありませんでした。今年はマニュアルの成績順位が示すように、全ての学科において分野外からの入学が有り得ます。これが無い学科はありません。もちろん学生が選択した場合の話ですが。ただし分野外からの入学人数は、そう多くはないと思います。例えば医学科に分野外から入るのは、3~5人になるでしょう。分野外からの受け入れによって、ある学科の最低得点が高くなることはないでしょう。全学科において分野外からの入学が有り得ますが、その数は制限されているため、つまり人気の学科への分野外からの合格者数は制限されているため、(その影響で)最低得点が高くなることはなく、分野内から入学する学生の順位にも変化はないでしょう。

■付加得点の影響力は低下

付加得点の影響力は今年大幅に下がりました。教職学科には、教育専門高校以外からより多くの受験生が合格するでしょう。このためこの学科に(教育専門高校卒業生に与えられる)付加得点によって合格する受験生の成績順位は下がるでしょう。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:19722 )