アミーリー氏「アメリカは私を占領下のパレスチナへ移動させる計画だった」
2010年07月17日付 Iran 紙


【政治部】昨年のホルダード月(西暦5~6月)にサウジアラビアとCIAの諜報員らによる合同治安作戦でアメリカに拉致された、マーレク・アシュタル大学研究者のシャフラーム・アミーリー氏が、ワシントンにあるイラン・イスラーム共和国利益代表部へ避難した後、木曜日の早朝に第三国経由でイランへと帰国した。

 複数の通信社の報道によると、シャフラーム・アミーリー氏はイマーム・ホメイニー国際空港にて領事・国会担当のハサン・ガシュガーヴィー外務次官や家族、ならびに国内外の多数の記者の出迎えを受けた。

 このイラン人研究者は、記者らの前で自らの拉致の詳細について説明を行い、政府が〔自身の行方について〕調査の手をゆるめず、「イラン・イスラーム共和国政府が国民を信頼し、こうした信頼感によって自身を支援してくれたことに感謝」の意を表明した。

 アミーリー氏はまた、「イラン諜報機関の活動から分かったのは、アメリカの諜報機関など張りぼてに過ぎず、神を信頼すれば威張り散らした悪鬼をも打ち倒すことができる、ということだ」と述べた。

 このイラン人研究者は続けて、「アメリカとサウジアラビアの諜報員たちは私をメディナのホテル前で拉致し、サウジアラビア国内にある秘密の場所へと移送した。そして私に麻酔を注射して、軍用機で私をサウジアラビアからアメリカ国内へと移送した。アメリカにいた最初の2カ月間は、CIAの尋問チームによる厳しい心理的拷問と精神的圧迫を受けた」と述べた。

(中略)

 同氏は世論がこの件について判断を下すだろうと述べ、「私に対して加えられた圧迫の一例として、次のようなものもあった。彼らは『もし我々に協力しないなら、あなたをイスラエルに引き渡す。そこには秘密の牢獄がある。あなたの痕跡など、一つとして残らないだろう。我々はこの状況を利用して、あなたの発言だといって、どんなことでも言いふらしてやる。なに、誰も疑ったりはしないさ。弁明して、発言を否定できるような実体なんて、あなたにはないんだから』などと言っていたのだ」。

(後略)

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( 翻訳者:三浦由佳理 )
( 記事ID:19787 )