イラン人の現代生活におけるBluetooth:「コーランBluetooth祭」が開催へ
2010年07月29日付 Jam-e Jam 紙
【文化芸術部:マフディー・ヌールアリーシャーヒー】今日、Bluetoothは私たちイラン人の現代生活の一部となっている。近代的な技術が「イラン化」するとき、新たな姿形を獲得するものだ。〔‥‥〕Bluetoothという技術も例外ではない。
最近、Bluetoothのために、そして「Bluetooth遊び」のために地下鉄に乗る人がいる、というのは読者にとっても興味深い現象ではないだろうか。実際、このようなことをする人の数は少なくない。試しに、今度地下鉄に乗ったときにでも、自分のもっているBluetooth機器のスイッチをオンにしてみて欲しい。すると、文字通り数えきれないほどの「Bluetoothな人々」(!)が見つかるはずだ。彼らは、写真や動画をあなたにおくりつけようとしてきたり、あるいは……。
こういったことは脇に置いておくこととして、最近、テヘランで予定されているある「イベント」の開催準備が進められている。このイベントについては、実際にそれを実施することよりも、むしろこのようなイベントを開催しようと考えつくことの方が、おそらくより重要だと言える。そのイベントとは、「コーランBluetooth祭」。宗教的なBluetoothコンテンツを制作し、若い世代のニーズにあった優秀作品を編集・発表するよう国民に喚起することが、このイベントの目的である。
このイベントの開催責任者たちは、このイベントを通じて、最新技術のイラン化とともに、テクノロジーの利用に関する〔好ましい〕文化形成の伝統作りにつなげたいと考えているようだ。このイベントのコンペ部門は制作、編集、演出の3つの基準で行われ、コーラン、宗教、「聖なる防衛」〔※イラン・イラク戦争のこと〕などがこのイベントの基本テーマとなっている。このイベントへの参加を希望する場合は、音声、画像、パワーポイント、アニメーション、フラッシュ、シナリオなど、Bluetoothコンテンツをイベント事務局に送付することができる。
このイベントで佳作として選ばれた人々には、例えば「Bluetooth100選」には200万リヤール〔約2万円〕を上限としたBluetooth制作費の支援金が支給され、その他単身での小巡礼を行う際の費用の支援金、イラクにあるシーア派聖地への参詣費用の支援金、聖地マシュハドへの参詣費用の支援金、及びノートパソコンやカメラ、携帯電話の受信機などが賞として贈呈される予定だ。
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なお、このイベントの主催者は「コーラン通信社」である。
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( 翻訳者:長島太郎 )
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