ガザに援助物資を運ぶ途中の5月31日に、イスラエルによって襲撃・拿捕された3隻のトルコ船籍の船が、トルコに戻ってくる。
拿捕されてから今まで引き止められており、9人のトルコ人が殺害されたマーヴィ・マルマラ号を始めとするデフネ号とガザ号ら援助船は、昨日トルコが送った3隻の牽引船とともにイスラエルの港を出た。援助船は、昨日、駐テルアビブ・トルコ大使館関係者が見守る中、牽引船と接続された。援助船は、8月8日か9日にイスケンデルンの港に到着することがが待たれている。マーヴィ・マルマラ号とデフネ号はハイファ港に、もう一隻はアシュドッド港に留め置かれていた。
支援船の引渡しと同時に、トルコ政府関係者へ書簡を送ったイスラエル外務省は、「今後は、ガザへ支援船を送ることを禁止するように」要請した。同外務省は、発表で、トルコ政府関係者へ「トルコが、ガザ地区の海岸封鎖を破ろうとする新たな船を防ぐことを期待している」というメッセージを送った。この書簡では、ガザ地区へ必要な物資をイスラエル経由で国際社会が承認している方法で定期的に送っていることを述べた。
イスラエル政府は、トルコ政府の強力な外交干渉の後、7月23日に、9人のトルコ人が殺害されたマーヴィ・マルマラ号を含む支援船の解放を決定した。支援船への襲撃・拿捕の直後に、イスラエル政府に口上書を送り、支援船を直ちに解放することを要求したトルコは、イスラエルからの謝罪、損害賠償、国際的に中立な調査団の設置及びガザに適応されている通商禁止の解除を要求している。国際調査団を長期間拒否していたイスラエルは、週末に渋々マーヴィ・マルマラ号襲撃の調査のため、国連による調査団の設置に同意した。イスラエルが初めて、自国の軍に関する問題で、国連調査の承認を決定したことは、トルコの外交的勝利と見られた。イスラエルは、5月31日の襲撃後、援助船の乗組員を数日間拘束し、その後、乗組員の大半はトルコへ送り返された。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:19873 )