早口断食礼拝はダメ―シヴァス県宗務局警告
2010年08月09日付 Yeni Safak 紙
ラマザン月まで一日を残し、スィヴァス県ムフティー、ユスフ・シャーヒン氏は早口で断食礼拝を行ったイマームたちに警告した。シャーヒン氏は、世間で「ジェット・イマーム」と呼ばれている宗教指導者たちについて法的措置をとるつもりだと述べ、礼拝は正しい基本動作に沿った形で行われなければならないと語った。
ラマザン月の到来とともにイスラム教徒たちがモスクに押し寄せる。日中に断食をする人々が夜にはモスクに押し寄せるのだ。スィヴァス県ムフティーのユスフ・シャーヒン氏は断食礼拝を早口で行ったイマームたちにラマザン月まで一日を残して警告した。シャーヒン氏は、世間で「ジェット・イマーム」と呼ばれる宗教指導者たちが人権を侵害し、礼拝に危機をもたらしたと述べ、彼らはこの事に関して不満が出るとは思っていなかったと語った。
シャーヒン氏は、何よりもまず礼拝は正しい基本動作に沿って行われなければなないと述べた。シャーヒン氏は、「正しい基本動作に沿ってということは、礼拝を行うのに必要なイスラム教徒の義務やスンナが適切に行われるということだ」と述べ、「世間や報道で『ジェット・イマーム』という言葉をよく聞く。さっと断食礼拝をした、こんなに早口だった。私はこのような言葉をスィヴァス県で、郡で聞きたくはない。私が聞き次第、またこれに関して宗教職者が正しい基本動作を無視した形で礼拝を行わせたのを私が確認し次第、あらゆる法的措置を講ずるということを彼らに知っておいてほしい」と語った。
シャーヒン氏は、礼拝の際のコーラン読誦には、テドヴィール、タフキーク、ハドゥル(早い読誦)の形式があると述べ、礼拝においてこの3つのコーラン読誦の規則が無視されてはならないと語った。
シャーヒン氏は、夜の礼拝と断食礼拝が早く読む(ハドゥルの)形式を含めて行われなければならないと述べ、次のように語った。「つまり読まれるコーランの最初の章(開扉章)の言葉が理解されない形式、また屈折礼と平伏礼において、元の姿勢に戻る前に再び人々に屈折礼と平伏礼をさせるといったような早口で行われる形式は、その礼拝が宗教上間違っていることの証である。この形式で無責任に、正しい基本動作を無視して礼拝をさせたイマームは重大な責任を負うこととなる。礼拝はスポーツではない、宗教儀礼なのだ」
シャーヒン氏は、イマームたちは公務員だと強調し、「一公務員がそうと知りながら職務を軽視したり、公務員の重要性や引き受けた仕事の重さを理解していない場合、職務放棄の罪を犯したことになる。これに基づき必要な法的措置がとられる」と述べた。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:19907 )