トルコの癌事情―リスク11.5%で乳がんトップ
2010年08月10日付 Milliyet 紙

調査によれば、トルコでは乳癌が最も発症確率の高い癌であることが分かった。2008年に乳癌と診断された1万人のうち、4300人が命を落とした。9万5000人が新たに乳癌と診断された。

世界保健機関(WHO)のために調査を行ったGlobocanという名の機関は、世界の癌のグラフを公表した。全世界で実施され、2008年の数字が用いられた調査によれば、世界で最もよく発症するが乳癌であることが分かった。2008年で1038万人が乳癌と診断された。乳癌が先進国でより多く確認されるとコメントした専門家は、現代の栄養環境と生活習慣が病気の原因となると話した。
トルコで乳癌が癌の中で最も発症数が多かった。2008年に1万人が乳癌と診断され、このうち4300人が命を落とした。
男性は別の調査で肺がんの発症数が第一位となった。調査によれば、トルコで2008年に9万5千人が新たに癌と診断された。これらのうち6万7千人が命を落とした。75歳未満の発癌リスクは15.6%である一方、癌による死亡リスクは11.5%となった。
トルコの男女(合計)で最もよく発症する癌は、乳癌、肺がん、肝臓がん、大腸がんである一方、すい臓がんは最も発症数が少なかった。最も死亡リスクが高い癌は乳癌だった。トルコのがん患者の割合は、アメリカとイギリスのような国より少ないが、死亡率はおよそ同じになることが分かった。トルコと他の幾つかの国々との比較は次の通りだ。

アメリカ
新たながん患者数:1400万人
75歳未満の発症リスク:29.9%
癌が原因の死亡者数:56万5千人
75歳未満の死亡リスク:11.2%

フランス
新たながん患者数:33万2千人
75歳未満の発症リスク:29.9%
癌が原因の死亡者数:14万5千人
75歳未満の死亡リスク:11.1%

トルコ
新たながん患者数:9万5千人
75歳未満の発症リスク:15.6%
癌が原因の死亡者数:6万7千人
75歳未満の死亡リスク:11.5%

イギリス
新たながん患者数:31万人
75歳未満の発症リスク:26.7%
癌が原因の死亡者数:15万6千人
75歳未満の死亡リスク:11.9%

ロシア
新たながん患者数:43万3千人
75歳未満の発症リスク:21.1%
癌が原因の死亡者数:28万5千人
75歳未満の死亡リスク:13.9%

中国
新たながん患者数:280万人
75歳未満の発症リスク:18.9%
癌が原因の死亡者数:190万人
75歳未満の死亡リスク:13.3%

ドイツ
新たながん患者数:47万9千人
75歳未満の発症リスク:27.9%
癌が原因の死亡者数:21万2千人
75歳未満の死亡リスク:11.1%

ギリシャ
新たながん患者数:3万6千人
75歳未満の発症リスク:16.1%
癌が原因の死亡者数:2万5千人
75歳未満の死亡リスク:10.2%

日本
新たながん患者数:61万5千人
75歳未満の発症リスク:20.4%
癌が原因の死亡者数:34万2千人
75歳未満の死亡リスク:9.7%

イラン
新たながん患者数:6万3千人
75歳未満の発症リスク:11%
癌が原因の死亡者数:4万6千人
75歳未満の死亡リスク:8.3%

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:19909 )