エジプトの農産物、米国市場へ
2010年08月07日付 Al-Ahram 紙


2010年8月7日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP国内面

■米市場への農産物の輸入許可

【ムハンマド・ガーネム】

アミーン=アバーザ農業・土地開拓相は、米国の農産物検疫局がエジプト産柑橘類、米、ニンニクについて数量割当無しでの輸出に合意し、さらにエジプト側が別途案件として提示していたエジプト産ジャガイモ輸出にかんしても原則的合意を示したと述べた。

また、アリー・スライマーン・エジプト農産物検疫局長は次のように述べた。

「今年、エジプトの民間企業は、純粋に商業的理由で米国産小麦の輸入を縮小し、ロシア産小麦[の購入]に向かった。そのことが、米国で行われた10日間の困難な交渉の出発点であった。交渉には、エジプトから農業・土地開拓省、保健省、通商産業省の代表者からなる代表団が出席したが、[米側の]招待の目的は、小麦に対する米国内での検疫措置を視察させることと、世界最大の小麦輸入国のひとつであるエジプトの企業が米国産小麦の輸入を控えている理由の説明を求めることであった。」

「エジプトの農産物に対して米国は市場を開放し、その代わり我々[エジプト側]は、米国産小麦の海上輸送に対して課す費用を低くするということになったが、[エジプト]農産物検疫局と米国産小麦をあつかう二大企業カーギル[Cargill]とビーナス[Venus]はエジプトの生産規定を適用することにより生産コストを抑えることでも合意した。」

「今年エジプト企業が米国産小麦の輸入を控えているのは、単に、ロシア産にくらべ米国産は生産と輸送にかかるコストが高いためである。ロシア産はコストが低く、純度、つまり害虫や他の植物の種などが混ざっている割合についてエジプトが定める条件にも適合している。」

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( 翻訳者:今井花南 )
( 記事ID:19937 )