大学入試の受験生らが緊張とともに待ちわびた大学振り分けの結果が発表された。学部決定試験(LYS)に基づいて110万4千人の受験者の中から76万3千人が大学に合格した。学校1位の7917人のうち1467人がどの大学にも合格できなかった一方で、学部への振り分けでは女子がまた上位だった。県ごとに見ると、アンタリヤがトルコ全土で1位となった。
学部決定試験(LYS)に基づいた大学振り分けの結果が発表された。大学入試(ÖSYS)に申し込んだ158万8千624人の受験生のうち、76万3千516人(通信制大学を含む)が大学に合格した。110万4千763人の学生が希望届けを提出し、大学の67万1千804人の定員のうち56万1千3人(学士‐準学士)に対し振り分けが行われた。20万2千人の学生が通信制大学に登録し、希望を出した受験生のうち、およそ半数が大学に振り分けられた。学士プログラムで3万3千99人、準学士プログラムで7万7千702人、全ての大学を合わせて11万1千801人の欠員が出た。高等教育プログラムへの登録は、8月31日から9月7日の間に行われる。
大学入試センターは、4月1日に行われた大学入試一次試験(YGS)と6月19、20日と26、27日に行われた学部決定試験の結果に、重点配分された中等教育得点(AOBP)を加えて計算された振り分けの結果を発表した。大学へ一番多くの合格者を出したのは、社会科学高校、科学高校と外国語で教育を行っている私立高校、一番少ない合格者を出したのは、芸術高校とスポーツ高校だった。学校1位の7917人のうち1467人は、どの大学にも合格できなかった。受け入れ先がない学校1位の生徒らの多くが職業学校の卒業生であることが明らかにされた。学部決定試験の振り分け結果によれば、女子のうち16万6千587人、男子のうち16万1千282人が学士プログラムに合格した。結果を分析した大学入試センター長のウナル・ヤルマアン教授は、大学の最低ラインの点数が概して高くなったこと、これは今年適用されはじめた新しい試験システムによるものであることを述べた。ヤルマアン教授は、「今年は、より適切で正しい選抜が行われた。大学に、より優秀で、そのプログラムに適切で、プログラムが必要とする基礎を持っている受験生を送りだした」と述べた。
今年、欠員数が8万8千571人から11万1千801人に増加したことについて、ヤルマアン教授は、今年の大学の定員が昨年に比べて増やされたことを指摘した。欠員を分析すると、受験者にとって選択において3つの項目が重要であったことが分かると強調し、「職業大学には欠員が多い。さらに、キプロスの大学を始めとし、私立大学でも欠員が多い。つまり、受験生は第1に学費、さらにプログラムがどの分野でどこで行われているかによって希望を出している。国立大学の学士プログラムでも欠員がある。ここでは雇用の問題が前面に出る。さらに、第2教育プログラム、つまり夜間教育プログラムでも多くの欠員がある」と明らかにした。
大学入試センター長は、欠員に対し追加での振り分けが行われることを述べ、大学側への登録が完了した後、9月末または10月頭ごろに申し込みが始まると明らかにした。追加の振り分けの間空席となる11万1千801人分の定員に加え、登録の後空席となる定員にも振り分けが行われることを明らかにした。国立大学の学士プログラムで1万1千547人、準学士プログラムで5万7千646人、私立大学の学士プログラムで9千75人、準学士プログラムで1万8千395人、北キプロス・トルコ共和国の大学の学士プログラムで1万1千563人、準学士プログラムで1千559人、海外の大学の学士プログラムで914人、準学士プログラムで102人の欠員が出た。
■女子が男子より成績がよかった
振り分け結果によれば、71万1千509人の女子の受験者のうち35万6千491人、大学入試一次試験に申し込んだ83万4千434人、87万7千830人の男子の受験者のうち40万7千25人が大学のプログラムに合格した。女子のうち16万6千587人は学士、4万5千555人は試験なしで準学士、4万6千555人は大学入試一次試験で準学士プログラムに合格し、9万7千689人は通信学部に入った。男子の受験生のうち、16万1千282人が学士、8万3千802人が試験なしで準学士、5万7千117人が大学入試一次試験で準学士プログラムに、10万4千824人が通信制大学に合格した。大学入試一次試験で試験なしで申し込んだ1816人の障がいのある受験生のうち、823人が大学に合格した。この受験生のうち、239人が学士、92人が試験なしで準学士、129人が大学入試一次試験で準学士プログラムに合格した。363人は、通信制大学に合格した。
■高等教育機構(YÖK)の会長の息子はトルコ商工会議所連合(TOBB)経済技術大学(ETÜ)に
高等教育機構(YÖK)の会長であるユスフ・ズィヤ・オズジャン教授の息子のオメル・バラン・オズジャン君は学部決定試験の結果に基づいて、第2希望であったトルコ商工会議所連合(TOBB)の経済技術大学(ETÜ)のビジネス学部に合格した。オズジャン教授の希望に関心を寄せた息子のオメル君は、トルコ商工会議所連合の経済技術大学の経済・経営科学学部のビジネス学科で学ぶこととなる。アンカラで勢いがあり、私立の大学である、トルコ商工会議所連合の経済技術大学は、2003年にトルコ商工会議所連合によって設立された。一方、学部決定試験で数学‐科学の分野の点数がトルコ1位だったイズミル科学高校のアルマン・オズデミル君は、ボアジチ大学の技術学部電気・電子工学技術学科に合格した。夢見ていた大学で学ぶと述べたアルマン君は、アメリカで博士号を取りたいと明かした。
■社会科学高校が一位
学部決定試験の結果に基づいて、大学に最も多くの合格者を出したのは社会科学高校、科学高校、外国語で教育を行っている私立高校、最も少ない合格者を出したのは芸術高校とスポーツ高校だった。普通高校から大学入試に申し込んだ80万6千455人の受験生のうち34万4千694人、科学高校からは7千470人の受験者のうち4千788人が、外国語で教育を行う私立高校からは2万6千632人の受験者のうち1万7千597人が、社会科学高校からは387人の受験者のうち307人が、スポーツ高校からは499人の受験者のうち70人が大学に合格した。大学に最も多くの合格者を出した職業高校には、事務、商業、ホテル・観光などの職業高校があった。芸術高校からは3千591人の受験者のうち454人が、イマーム・ハティプ高校からは6万8千64人の受験生のうち3万5千474人が、商業高校からは9万3千338人の受験生のうち5万5千502人が、ホテル・観光職業高校からは9千618人の受験生のうち5千532人が、事務職業高校からは72人の受験生のうち45人が大学に合格した。
■振り分けではアンタリヤが一位
アンタリヤは、学部決定試験で学部に合格した受験生の数がトルコ全土で一位になった。県の国民教育長のオスマン・ヌリ・ギュライ氏は、アンタリヤから3万4千941人の受験生が学部決定試験を受けたこと、このうち8千867人が4年制の学士プログラムに合格したことを明らかにした。ギュライ氏は、2年制の大学も含めるとアンタリヤから全部で1万8千281人の受験生が何らかのプログラムに合格したと述べた。試験の数学‐科学の分野で最も優秀な県であったクルシェヒルでは、大学入試に申し込んだ6千822人の受験生のうち3千183人(46%)が大学に合格した。トルコ語‐数学の分野で最も優秀な県であったスィノップは、4千338人の受験生のうち2千245人(51%)を大学に送った。トルコ語‐社会の分野で最も優秀な県であったビトリスでは、大学入試に申し込んだ6千407人の受験生のうち2千579人(40%)が大学に合格した。アンカラ、イスタンブル、イズミルでは、試験に申し込んだ受験者のうち50%が大学のプログラムに合格できた。
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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:19940 )