どうぞ地中海へ!―中国人観光客獲得へ
2010年08月16日付 Radikal 紙

海や砂浜、太陽になじみのない中国人は、豊かになるにつれ休暇のスタイルを変え始めている。
トルコは、中国ではビーチというよりも歴史や文化で有名な観光地として知られており、暮らしが豊かになったことで休暇の選択肢が増えた中国人観光客を獲得しようとしている。

文化観光省の在北京トルコ文化観光局参事官の働きかけで、中国で発売されている雑誌『マリークレール(Marie Claire)』8月号で、14ページに渡って、海、太陽、砂浜のある魅力的な観光地としてトルコのアランヤが取り上げられた。

在北京トルコ文化観光局のイルクヌル・イート参事官は、アナトリア通信のインタビューに、中国人観光客は以前はあまり太陽の下で休暇を過ごそうとしなかったが、今では太陽を求め始めていると語った。
イート参事官は中国人向けに今年、地中海とエーゲ海のビーチの広報活動をしていく計画であると話し、「中国メディアと中国旅行会社と何度も会合をもった結果、中国人は海と太陽のある休暇を好み始め、アジアの太平洋にある国や島々で、何百万人もの中国人が休暇を過ごしていることが分かった」と述べた。

彼は更に、トルコが中国では一般的に文化や歴史で知られていると話し、「海と太陽という選択肢と歴史と文化という要素を結びつけることで、他の国々との差別化を図りながら、中国向けの観光宣伝には既にビーチと太陽も盛り込んでいる。夏に日陰でさえも日傘を手放さない中国人女性たちも、もはや日傘を捨て、日焼けした肌で注目されることもいいものだと感じ始めた」と話した。

■雑誌『マリークレール』との共同企画
イート参事官は中国人のこの変化に気づき、とくに中国上流社会で特に有名な雑誌『マリークレール』と共同企画をたてたと話し、中国で有名なモデルと雑誌のカメラマン、編集者からなる11人のチームを、トルコに招待したと述べた。
一行が最初に訪れたのはアランヤであったと語るイート参事官は、トルコ航空の協力とアランヤ広域市長ハサン・スィパーヒオール氏の歓待により、雑誌の8月号に広告料無しで14ページに渡ってトルコが紹介されたと述べた。中国では、コンセプトとして、料理、オリーブオイル、海、魚、音楽、チーズ、生活スタイルなど、地中海が興味をもたれ、注目される流行となっているとし、「ここでもトルコが取り上げられるよう努力しています。良かった点は、雑誌『マリークレール』が9月号にもアランヤを取り上げることを決めたことです。9月号にも14ページに渡ってアランヤが特集されます」と話した。
イート参事官は今日まで中国では、トルコがエジプトと一緒に(旅行業界などで)扱われていたため、トルコも砂漠地帯だと思われており、この状況を、トルコの地中海とエーゲ海のビーチ宣伝に重点をおくことで、打開しようと努力していると付け加えた。

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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:19958 )