モッタキー:イランはレバノン・シリアとともにある
2010年08月09日付 Jam-e Jam 紙

テヘラン=ベイルート=ダマスカス間の外交的な往来が活発化している中、イラン外相は、「文字通りの意味で、イランはレバノンとシリアの政府・国民とともにある」と強調した。

 マヌーチェフル・モッタキー外相は、テヘランで行われたレバノン外相との共同記者会見において、「我々は継続的に、互いに意見交換をしているし、我々の同胞からのいかなる支援要請も、イラン・イスラーム共和国は受け容れる」と述べた。

[中略]

 モッタキー外相は、シオニスト体制がレバノン領内への侵犯行為を行ったことに触れ、「イラン・イスラーム共和国はこの行動を厳しく非難するとともに、レバノンの政府・国民・軍には、正当防衛を行うにあたって、あらゆる種類の侵略を停止させ、〔侵略国に対して〕国際機関においてあらゆる追及方法を試みる権利があると考える」と指摘した。

■シオニスト体制は窮乏している

 モッタキー外相はさらに、「シオニスト体制のこれまでの行動、そして最近の侵略行為は、〔シオニストたちの〕権力を誇示しようとする意志・決意を表している以前に、なによりもこの体制の窮状を表しているのである」と述べた。

 同外相はまた、「シオニスト体制が今度再び侵略行為に及べば、強烈なしっぺ返しにあうだろうということを、同体制による先の『悪ふざけ』での死者数は明確に示している」と明言した。

[中略]

■大統領、ベイルート訪問を予定

 この共同記者会見ではまた、モッタキー外相はマフムード・アフマディーネジャード大統領によるレバノン訪問が計画されていることを明らかにし、「ラマダーン月が明けた後の最初の機会に、この訪問が実現されるだろう」と述べた。

 同外相はまた、シリアやレバノン、イランに対する〔アメリカやイスラエルによる〕戦争勃発の可能性について質問した某記者の問いに答えるかたちで、次のように述べた。
もし中東地域における戦争勃発の潜在的可能性についての貴方の質問に対して、簡潔明瞭に答えるならば、私の答えは『ポジティブ』〔=陽性、つまり「ありうる」ということ〕ということになるだろう。しかし、この潜在的可能性が現実のものになるかどうかについては、その責任は我々の地域にある。まず、最初の一歩として、彼ら〔=アメリカやイスラエル〕のシナリオを暴露しなくてはならないと我々は考える。アフマディーネジャード氏によって、彼らのウラ計画は公然のものとなった。

[中略]

■ヴェラーヤティー・アサド両氏が抵抗運動への支持を強調

 他方、最高指導者国際問題顧問のアリー・アクバル・ヴェラーヤティー氏は、シリア当局との協議のためにダマスカスを訪れ、シリアのバッシャール・アサド大統領と会談した。この会談で両者は、シオニスト体制の強欲に対抗する唯一の方法として、パレスチナ及びレバノンにおける抵抗運動〔=ハマースやヒズブッラーのこと〕への支持の必要性を強調した。

[後略]

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( 翻訳者:八十嶋彩子 )
( 記事ID:19964 )