在テルアヴィヴ・トルコ大使館で人質騒ぎ
2010年08月18日付 Milliyet 紙


パレスチナ人が在テルアヴィヴ・トルコ大使館におもちゃの拳銃を持って押し入ったが、2人の人質を取った後、拘束された。

イスラエルの在テルアヴィヴ・トルコ大使館にて2人の人質を取った男が、生きたまま身柄拘束された。ネディム・インジャーズは、現地時間18時30分にトルコ大使館の2階によじ登り窓ガラスを破り、大使館内部へ侵入し、「暗殺者ユダヤ人から」身を守るためにトルコへ政治亡命を求めた。インジャーズの弁護士によると、インジャーズ(32歳)はイスラエル諜報機関に協力していたが、いざこざが生じ刑務所に入った後、パレスチナへ送還されたと述べた。インジャーズは「生き残るために」イスラエルへ戻ってきたと主張した。インジャーズが大使館に侵入した際、刃物、石油缶、そしておもちゃの銃を所有していた。インジャーズは、大使館の副領事と同夫人を人質にした後、イスラエルのテレビ局「チャンネル2」に電話をかけ、「この国(イスラエル)から亡命する許可を与えないならば、大使館を全部焼いてやる」と言った。またパレスチナの全ての指導者たちは死ぬべきだとも話した。外務省筋は、大使館内の警備員らがインジャーズを取り押さえ、拘束したと述べた。人質2人は無事救出された。

■真夜中の引き渡し

インジャーズは(人質救出)作戦最中に足に軽傷を負い、トルコ大使館内にて尋問を受けた。真夜中に尋問を終え、イスラエル当局に引き渡された。負傷したインジャーズは警察の監察下、救急車にて病院へ搬送された。

その間、インジャーズは手をあげ、Vサインをつくりながらイスラエル警察に対してわめきちらしたが、救急車隊員により抑え込まれた。インジャーズをイスラエル側に引き渡すことで、事件は7時間で終結した。インジャーズはイスラエルでの不法滞在とトルコ大使館への侵入により逮捕された。
外務省の説明の前に、ある筋は、トルコ大使館への入館許可が下りなかったイスラエル兵士らは、大使館の窓に姿が映ったインジャーズを、スナイパーを使って狙撃し、拘束したと書いていた。しかし、この事実は確認できていない。

■同様の事件を4年前にも起こしていた

英国大使館にて2006年に同様の事件を起こしていたインジャーズは、4年間刑務所に入った後、2週間前に刑期を終えていた。ある筋によると、(パレスチナ自治区西岸の)ラマッラー出身のインジャーズには精神障害があるとしている。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:19977 )