アタライ内務大臣は、2011年の総選挙を前に、新たにどの県が「広域市」に加わるかということを明らかにした。
政府は2011年の選挙前に、デニズリ、マラトゥヤ、シャンウルファを新たに広域市に指定することを検討している。ヴァタン紙の報道によれば、広域市の数は今後増やされる見込みであるという。政府は、現在16ある広域市を19に増やす計画をたてている。ベシル・アタライ内務大臣は、シャンウルファで参加したある会議で、新たな広域市設立に向けた調整が最終段階に入ったと発言した。
アタライ大臣は、シャンウルファで開かれたNGO主催の会議において、広域市設立に向けた調整を行っており、シャンウルファがその有力な候補にあがっていることを明らかにした。
■マラトゥヤとデニズリ
アタライは、デニズリとマラトゥヤの2県も広域市に制定されることを望んでいる、と述べた。政府は、2011年に実施される選挙の前に、デニズリ、マラトゥヤ、シャンウルファの三県を新たに広域市とすることを検討している。この新たな指定で、16の広域市の数は、19に増えることになる。
トラブゾンとカフラマンマラシュの2県も、広域市指定に積極的な姿勢を見せていることに注目が集まっている。この2県に関しては、法整備が実施されれば、広域市指定の可能性もあることが明らかにされている。
■75万人規制の撤廃
3県が広域市に指定されることに伴い、法改正も実施される。現行の広域市法では、県が広域市として認定される条件として、県庁所在地の人口が75万人以上であることを定めている。広域市候補となっているデニズリの人口は48万8768人、シャンウルファは48万2323人、マラトゥヤでは38万8590人である。広域市制定に意欲的なカフラマンマラシュの人口は38万4953人、トラブゾンに至っては23万399人である。
■トルコ経済への高い貢献度
マラトゥヤの杏生産は、トルコ経済に大きく貢献している。2010年2月のデータによれば、今年度は88カ国に、6万7千756トンの干し杏を出荷し、1億9304万1351米ドルの収益を得た。
石灰棚により、観光の重要な拠点のひとつであるデニズリでは、2010年の上半期の観光客数が39万8175人であった。預言者イブラヒムが火刑に処せられた場所として知られる「聖なる魚の池」で有名なシャンウルファも、トルコの東側にある観光中心地のひとつである。ウルファへは、今年度だけで35万人の観光客が訪れている。
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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:19998 )