サルケチレル遊牧部族、定住へ―「遊牧に疲れた」
2010年08月23日付 Zaman 紙


アナトリアで遊牧生活を続けている数少ない遊牧民の一つ、サルケチレル遊牧部族は遊牧生活に疲れてしまった。彼らは何百年もの間、冬季はメルシンで、夏季はカラマンとコンヤの草原で過ごしてきたが、牧畜ができる場所が提供されれば定住すると話している。

サルケチレル遊牧部族は昔、何千ものテントがあったが、今では150にまで減った。彼らは、もはや山では昔ほど自由ではないと不満を漏らしている。サルケチレル遊牧部族長のハリル・オクスズオールは、自身の子供は都市へ移住した親戚の下で生活していることを明かし、「子供たちは勉強したい、テレビやパソコンがほしいと思っており、説得はできなかった」と話す。彼は定住生活に移行するために、公共事業住宅省に申請をしたと述べ、以前に行った申請は受理されたと話した。更に、メルシンとカラマン県での手続きも最終段階に入ったと話し、「約140世帯のうち、100世帯近くが権利を得た。遊牧生活はいよいよ終わりに近づいた」と述べた。

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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:20011 )