ハンテペ戦死者の家族、参謀本部の「ヘロン」発表に不満
2010年08月22日付 Zaman 紙

ハンテペ襲撃で殉職した兵士たちの家族は、参謀本部による無人探査機ヘロンについての説明に反発を示した。ハンテペ殉職者アイハン・サイさんの父ハサン・サイさんはこの説明が疑惑をさらに深めたと述べ、「兵士たちが死んでいるのに、天候条件を理由に介入できないなんて、どういう軍隊なのだろう。この事件に蓋をしてはならない。責任者たちよ、この責任を取ってください」と話している。

ハンテペ奇襲に関して参謀本部が行なった説明は殉職者の近親者を納得させることはできなかった。殉職者の近親者たちは行なわれた説明が裏切り行為をさらけ出したと述べた。息子のアイハン・サイさんがハンテペで殉職したドルトヨッル・ハサン・サイさんは、襲撃が行なわれた場所から500メートルの距離にいた大隊からなぜ援軍が行かなかったのかと尋ねた。サイさんは息子の司令官が朝まで援軍を要請し、「私の兵士たちが死んでいる」と叫びながら殉職したことを思い出させ、「兵士が衝突で殉職させられるなんて、私たちはどんな軍隊を持っているんだ、天候条件が悪く、ちりもあったという名目で援軍が届けられなかったなんてありえない。私はもはやこれらを信頼できない。あらゆるつながりも絶った」と述べている。

殉職者の父は、アブドゥッラー・ギュル大統領がこの襲撃を見て子供たちの殉職の原因となった者たちについて最高司令官として責任を問うことを望んでいる。次のように述べている。「大統領はこの軍隊の最高司令官である。なぜ責任を問われないのか?」「若者たちが誰かの裏切りのため殉職しているが責任を問われていない。彼らの中でこの裏切りの責任を問う立場の者はないのか。これほど明白な裏切りに蓋をしてはならない。さて、ヘリコプターは来られなかった。イズミルからF-16戦闘機を1機でも向かわせていたら23分後には現場に来られた。一・二度の出撃を行えば無駄に終わったとしても現地の持ち場で困難な状況に置かれていた若者たちにとって士気となり、反逆者たちも恐れさせただろう。これらの偉大な将官たちに我々が戦略を与えるのか。悪ふざけをして私を羊と見紛わないよう。彼らは現地に准将を送るヘリコプターを攻撃していないのに援軍を送るヘリコプターを攻撃するのか。ヘリコプターは負傷者たちの確保にはむかわず、准将を迎えに行った。天候に問題があった、さてそれならば子どもたちを守る、500メートル離れた大隊からなぜ神の僕は来なかったのか。」

ハサン・サイさんは、(ヘロンの)映像を息子の戦友とともに見たと説明している。「私の息子のそこでの戦友が説明してくれた。『おじさん、ここはアイハンの持ち場、そこは私たちの持ち場、そこは新兵の持ち場です』と1つ1つ教えてくれている。その間の距離について述べている、これを否定する状況はないではないか。だれも欺いてはならないし、騙してはならない。これらの進展を経て私たちの疑念は徐々に深まっている。この裏切り行為を行った者たちにあらゆることが期待される。彼らは人間ではない。神の罰があるように。大きな責任から逃れることはできない」

■ハンテペの戦士:天気は快晴だった

テロリストによるハンテペ襲撃で負傷した兵士のアリ・アカルさんは、参謀本部のヘロンについての説明を信じられないと述べた。アカルさんは霧が出ていたためはっきりとした視界を確保できず、このため援軍を送ることができなかったという説明について感想を述べ、その夜霧は出ておらず、それどころか非常に晴れていたと述べた。アカルさんは約4時間援軍が来なかったことを明らかにし、友人たちが目の前で殉職したため心理的にダメージを受けたと述べた。アカルさんは、マニサ軍事病院で心理面の治療を受けた。1ヶ月間の転地療養のあと再び隊に戻る予定だという。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:20029 )