「自由船団」事件の国際調査委員会がトルコでの任務終了後アンマンへ
2010年08月27日付 al-Hayat 紙
■ 「自由船団」事件の国際調査委員会がトルコでの任務終了、日曜にはアンマンへ
2010年08月27日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面
【アンマン:ナビール・ギーシャーン】
「自由船団」の船上で発生した[イスラエル軍による攻撃]事件の真相究明を目指す独立国際調査団は、船団に参加したヨルダン人証言者らやヨルダン政府高官らとの面会のため、明後日同国への訪問を開始する。アンマンの国連筋が本紙に語ったところによると、調査団の任務は8月29日から9月4日まで続く予定だ。またそれに先立ちトルコでの事実調査を8月22日から29日の間に行っており、更にその前の2週間には、ジュネーブで調査団が依拠すべき原則の確定 や、トルコとイスラエルの大使を含む各国のジュネーブ駐在代表団との面会が行われている。
国連人権理事会の議長は、トルコの「自由船団」に対するイスラエル軍の攻撃事件に関する調査のため、法律および技術専門家の補佐を受ける3人の権威ある専門家を任命している。「自由船団」は5月末、救援物資を積載してガザ地区へ向かう途中にイスラエル軍艦艇の攻撃を受け、これによりトルコ人活動家9人が死亡、複数が負傷し、その他の船団参加者が拘束された。
事実調査団はハーグの国際刑事裁判所の元判事であるK・ハドソン・フィリップス氏を団長として、女王顧問でシエラレオネ戦争犯罪裁判所の主任検察官を務めたデズモンド・デ・シルヴァ卿、マレーシアの人権問題専門家で「あらゆる女性差別撤廃委員会」の前委員であるシャンティ・ダイリヤム女史が含まれる。
トルコの「自由船団」にはヨルダンの代表団も参加し、イスラエルに拘束され、8人分のパスポートを盗み取られていたが、パスポートはその後、外交チャンネルを通じて返却された。パスポートを押収されたのは、農業技師組合のマフムード・ズィヤード・ムハンマド・アブー・ガニーマ副委員長、アフマド・サラーマ・サーリム・アル=タラーウィナ博士、ハサン・アフマド・サルマーン・アブー・ハムラー技師、バシール・サアドゥッディーン・アブドゥッサラーム・アル=ザミーリー技師、リヤード・アブドゥッラヒーム・ジャブル・アル=ブスタンジー氏、ムハンマド・ナーイフ・アブドゥッラスール・アル=サラーメイン氏、ムハンマド・ユースフ・イブラヒーム・サダカ氏、サイード・ムーサー・アブドゥルハーディ・アル=アジャーウィ氏の8人。
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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:20050 )