イラン系銀行の資金、欧州からすでに避難
2010年08月28日付 Jam-e Jam 紙

中央銀行総裁は、欧州内で営業しているイラン系銀行の資金の避難がすでに完了していることを明らかにし、EUによる一部銀行の資産凍結に影響を受けることはないとした上で、「中央銀行は6ヶ月以上も前から、このような事態をすべて想定し、必要とされる対抗措置を講じてきた」と述べた。

 マフムード・バフマニー総裁はファールス通信との会見の中で、サーデラート銀行をはじめ、EU内で営業している我が国の一部銀行の資産の凍結について、「中央銀行では、前もって銀行資産のリストを発表し、欧州内にある口座を移動しておいた」と述べた。

 同総裁によると、現在までにEUによる資産凍結をめぐって、我が国の銀行には何の障害も生じてはいないという。

 バフマニー総裁は、制裁という状況下で社会の〔資金〕需要を満たすための中央銀行の方針について、「様々な方法で、制裁下での社会の〔資金〕需要を解決していくつもりだ。実際、中央銀行は6ヶ月も前からこの事態を想定してきた」と語った。

 同総裁はまた、輸入が〔適切に〕管理されれば、制裁下でも外貨準備に問題はないとも述べた。

 同総裁は、輸入品の消費を減らすことが、国際的な制裁に対抗する本質的な対策であるとし、「必要な指導を行うことができるので、何らかの問題が起こった場合、貿易関係者はいつでも中央銀行に相談に来てほしい」と語った。

 制裁期間が延長されたことから、欧州諸国で活動するイラン系銀行の資産凍結〔の懸念〕について、一部メディアはここ数ヶ月間さかんに報じていた。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:20069 )