マカーレム=シーラーズィー、「在外イラン人」に対する不要かつ法外な出費を批判
2010年09月04日付 Jam-e Jam 紙
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、国の一部地域で貧困が拡大していることを批判し、「その一方で、一部の胡散臭い著名人や映画俳優たちのために、莫大な出費が行われている」と指摘した。
〔※訳註:8月上旬にテヘランで「在外イラン人会議」が行われ、莫大な費用をかけて各界で活躍する海外在住のイラン人らが招待されたことを指している〕
〔中略〕
マカーレム=シーラーズィー氏は以下のように述べた。「今日イランの一部地域、特に国境地帯は貧困に苦しんでいる。一部の村では、基本的な衛生環境すらなく、人々は川で入浴している有り様だ。過去25年間、宗教指導者が一人も訪れないような〔辺鄙な〕村すら存在する。『財政ジハード』を行えば、この問題を調査できるはずだ」。
このマルジャエ・タグリード(宗教的権威)はその上で、「こうした状況にもかかわらず、映画俳優やスポーツ選手〔の招待〕のために莫大な予算が費やされているさまを、われわれは目にしている。彼らにはどんな立派な賞品が与えられ、また政府予算という形で、どれだけ莫大な費用が、在外イラン人という肩書きの胡乱な著名人たちのために費やされているのだろうか。一方でこの国の各地では、貧困が人々を支配しているのである」と続けた。
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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:20154 )