クウェート原子力責任者、日本との合意締結後に原子炉建設を表明
2010年09月13日付 al-Hayat 紙

■クウェート、2022年までに原子炉4基を建設

 クウェートの国家原子力委員会幹部は、「世界第4位の石油輸出国である同国が2022年までに原子炉4基を建設する決定を行った」と発表した。BBCのウェブサイトが12日に報じたところによれば、クウェート政府は「石油価格が1バレル45米ドルを上回り続けるのであれば、原子力という選択は適切である」としている。

 クウェート国営通信社が国家原子力平和利用委員会のアハマド・ビシャーラ事務局長の話として伝えたところによると、原子力部門を発展させる選択肢を検討中であり、来年1月に総合計画が発表される見通しだという。

 同局長はまた、「今後20年間において、クウェートは国際的な提携者を得て、原子力発電に適切な[ウラン]『化合物』を確保していくことに向けた話し合いを行っている」と述べた。

 さらに同局長は、「基本的な分析によれば、石油価格が1バレル45米ドルを上回る状態が続くのなら、原子力という選択肢はあり得ることが明らかになった」と述べた。

 同局長が先週、湾岸諸国における原子力の技術を拡大するために日本で協力文書に調印したことで、日本企業にとって魅力的な協定が締結される可能性が高まった。クウェートはまた今年4月にフランスと原子力協力協定を結んでいる。

 同局長は、同国の電力需要が毎年7%の割合で増加すると予想している。

 またOPECの加盟国であるクウェートは、イラン政府に対し、湾岸の水質汚染が懸念されることから、同政府が核燃料の供給を開始したブーシェヘル原子炉の安全問題に関してさらなる責任遵守を求めた。

 クウェートは現在の石油生産量310万バレルに対し、2020年までに1日400万バレルに強化する方針である。ガスの生産量については、2030年までに1日40億立方フィートに強化するという決定を下している。

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( 翻訳者:平川大地 )
( 記事ID:20187 )