ÖSYM(学生選抜配属センター、以下ÖSYM)の実施した試験のうち4科目で、試験問題を盗み出し販売したとされる、犯人グループが、セキュリティーの壁を破るため、小型bluetoothイヤホン、ペン型カメラなどの最新デバイスを使用していたことがわかった。
アンカラ共和国検察局によって明るみに出されたカンニング犯罪で、ÖSYMのセキュリティーの壁を突破するための想像を絶する手法が使用されていたことが判明した。
■試験監督も協力
カンニング会場の試験責任者や試験監督らと共謀し、試験問題を外に持ち出して短時間で回答を3000~5000トルコリラ(約17万円~28万円)の報酬と引き換えに携帯電話を通じて提供されていたとみられる。
ÖSYMが実施した4科目の試験問題を盗み出し販売した疑いがもたれている犯人グループは、予備の試験問題を盗むことから犯行を始めていた。
NTVのニュースでは、犯行メンバーらは共謀していた試験責任者の手助けで、試験会場となった建物に運び込まれていた、受験者数分の予備の試験問題のうち1冊を外に持ち出した。
■専門家らが素早く解答
犯行の第2段階では、外で待機する専門家が登場する。専門知識をもった犯行メンバーが迅速に解いた問題の答えは、最新デバイスで試験会場の受験者に届く仕組みだ。
この点で、(最新)技術が必要となる。解答は、犯人らと3~5千リラの報酬で合意した受験者に腕時計、もしくはネックレスに見せかけた携帯電話を通じて送られる。一部の人には解答(を教えていること)が外から気付かれない小型のBluetoothイヤホンを使用して音声で送られたという。
■写メールを使用
犯人と共謀していた数名の試験監督らは、規則で禁じられているにも関わらず会場となった教室に携帯電話を持ち込んでいたことも明らかになっている。この手法で、携帯電話で撮影された問題は写真付きメールで外の犯行メンバーに送られた。
■ペン型カメラで記録
ジェームズ・ボンドの映画にも劣らないもうひとつの手法も明らかにされた。犯人メンバーのうち数名は試験中にペン型カメラで問題を撮影し、30分で教室を退室していた。その後ほかの手法と同じく解答を送っていた。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:20198 )