ギュル大統領からアルメニアに「独立記念日」祝賀メッセージ
2010年09月21日付 Hurriyet 紙

アルメニアのソ連からの分離独立19周年に、アブドゥッラ・ギュル大統領がセルジ・サルキシャン・アルメニア大統領に祝賀書簡を送ったことが伝えられた。

アルメニア側から書簡内容に関する公式発表は行われなかった。他方、hurriyet.com.trに語ったアルメニア大統領府関係筋は、ギュル大統領が、サルキシャン大統領に祝賀書簡を送ったことを認めている。

自由欧州放送(Radio Free Europe/Radio Liberty略称RFE/RL)のアルメニア語放送に語ったアルメニア大統領府関係者は、その「包括的な」書簡の中で、ギュル大統領が、トルコ・アルメニア間関係の正常化を図って1年前に調印された議定書が将来、両国間で築かれるであろう諸関係の「基盤を成してほしい」との期待を述べていると伝えた。

議定書は、両国国交の再樹立及び1993年に封鎖された国境の開放を盛り込んでいる。

■ 「善隣関係」

RFE/RLに語ったアルメニア大統領府関係筋は、ギュル大統領が、領土問題の解決により両国の「善隣関係」の構築が可能となるであろうと述べていると伝えた。この文言は、トルコ政府が未だ議定書の施行をナゴルノ・カラバフ問題の解決と結び付けているというアルメニア側の解釈の原因となっている。

先週金曜日には、トルコ政府がアルメニア軍のカラバフ周辺部のアゼリー人居住地からの撤退を要求していることをトルコ外務省関係者がRFE/RLのアルメニア語放送に伝えている。

同外務省関係者は、「アルメニア側からいくらかの歩み寄りや意思表示があることを期待しております。こうして議会はこの問題で議事進行をすすめ、この重要な文書を施行できるでしょう」と述べた。

アルメニア政府は、以前伝えた発表でいかなる「前提条件」も認めていないことを伝えている。アルメニア政府上層部は議定書が決してアゼルバイジャン-アルメニア間の衝突に関するものでないということに関して断固たる姿勢を崩していない。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:20217 )