ゲネルエヴ(公娼宿)解体作業進む、地下には古代遺跡?―アンカラ
2010年09月24日付 Radikal 紙


アンカラで国有化された公娼宿の解体作業が続いている。今日(24日)広域市の解体作業チームがベントデレスィ地区で2つの宿(客室数計60室)を解体する際、場所を失った女性たちが解体に抗議した。

ここ数ヶ月間で3つの公娼宿が解体された。そしてアンカラ広域市の作業チームは今日2つの宿の解体を行った。4階建て、合計60の部屋があった2つの宿を解体した。この先さらに5つの解体が明らかにされた。解体の際には別の宿に影響がないよう、作業は機械を使わずに行われた。広域市の労働者たちがハンマーで作業したため、解体には時間を要した。この間、解体前の部屋に取り付けられていた家具は、市の職員によって外に出され、トラックに積まれた。家具の中には金属製の料金箱もあった。

市の担当者たちは2つの宿の解体作業終了後、数日のうちに、さらに5つの宿を解体すると語った。解体と同時に、公娼宿の問題が解決され、ベントデレスィ地区を更地にするという。今日2つの宿が解体され、ベントデレスィに残る公娼宿は17となった。年末へかけて全ての宿が取り壊される予定だが、そのいっぽう公娼宿で働いていた300人の娼婦たちは、代替え場所が提示されないため、行くあてがない。警官隊は問題に備えこの周囲で広範囲に治安対策を行っている。解体が続く中で何事も起こっていないかの如く公衆宿へ入っていく客の姿が目を引いた。周囲に集まった多くの民衆は、何時間も宿の解体を眺めていた。

■ 売春は街頭で

宿には300人の(営業許可証を持った)女性たちが働いていると語る公娼宿の主人たちは、自分たちに今後の営業場所が提示されない場合、街頭で客をとることになると明かした。公娼宿で働く女性たちも(公娼宿の解体に)反対し、次のように語っている:「今後働く場所はわかりません。私たちは政府から許可証をもらい、それに基づいてこの仕事をしています。これからどうしろというのでしょう。私たちの大半が家族を持ち、養っています。メリフ・ギョクチェキ市長のせいで、首都で売春は街頭での客引きに変わるでしょう。私たちはそのようにして、そこで不健全な条件の中でこの仕事をするしかないのでしょうか。誰か私たちを雇用し、新たな公娼宿の場所を示して欲しい。」

■ 古代の劇場が出土

アンカラ城の下にあるベントデレスィでは、公娼宿地区のすぐ下に歴史的なローマの劇場が眠っており、その姿を明らかにするための発掘作業が始まった。作業が始まると、まずイルクサン教員集会所が解体され、続いてベントデレスィ公娼宿の建物の解体が始められた。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:20240 )