公立学校、越境入学者から高額寄付徴収か
2010年09月24日付 Milliyet 紙

教職員組合アダナ支部長のギュヴェン・ボア氏は、学力判定試験(SBS)で良い成績を修めた一部の学校で子どもたちを学ばせることを望みこの学校の学区内に住んでいない家族が「登録料(入学金)」として最大で4,500リラの寄付を行ったと述べた。

ギュヴェン・ボア氏は、学校への入学手続き期間中に保護者や生徒たちに降りかかる最も大きな問題の一つは登録料(入学金)であり、組合に寄せられる教育関係の苦情のトップは登録料だと述べた。ボア氏は、学校の経営者とPTAが新しく登録をする生徒から、彼らの社会的状況と学校の立地に基づいて一定の金額を納めるよう求めていることを明らかにした。ボア氏は、「学力判定試験(SBS)で良い成績を修め、トルコの平均より上にランク付けされた学校は、その地区のとりわけエリート層の志望校となっている。これをチャンスと考えた経営者やPTAのメンバーは、登録料という名目でぞっとするような金額の寄付金を徴収している。我々は4,500リラに及ぶ登録料が存在するということを突き止めた。親は子どもを希望する公立学校に通わせるためにはこの金額を惜しまない。これらの学校は、私立学校と競う状態になった」と述べた。

ギュヴェン・ボア氏は、学校経営者はこの寄付金を校務のために使用していると指摘し、国民教育省関係者らが、授業に使う機器や教室での不足・不備といった要求のために訪れた経営者に対し、「自分の問題は自分で解決するように」という態度を取ったこと、そしてこうした態度は寄付をやめさせるのではなく、(むしろ)余儀なくさせていることを強調した。ボア氏は、「学校経営者は、用務員や警備員のような基本的な必要経費の多くを、国が支払わないために、入学手続き期間中に徴収した金で賄おうとしている。しかし、これを不正に使用する者もいるかもしれない。この金の徴収は義務ではなく、寄付金という名のもとで徴収されている。しかし、入学手続き期間中にこれが義務であるかのように各家庭に押し付けられている。経営者は、学校の魅力を大いに利用している。高校ではこの数字は500リラまで落ちる。一方、郊外の公立学校の寄付額はひどいものだ。郊外の学校では3000―4000リラはおろか、10~20リラを徴収するのさえ難しい状況だ」と話した。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:20243 )