逮捕のハナフィー・アヴジュ、弁護士任用せず
2010年09月30日付 Milliyet 紙


警察署長ハナフィー・アヴジュは、昨日訪問に来た近親者たちへ「逮捕の決定に異論はない」と述べた。イスタンブル弁護士協会からのアヴジュを担当する弁護士が逮捕に異議を唱えた。しかしアヴジュの要望により異議は取り下げられた。

「革命主義者グループ」の支援と幇助の罪で逮捕されたハナフィー・アヴジュは、弁護士を拒否した。イスタンブル弁護士協会が指名した弁護士も任用しなかった。しかしイスタンブル弁護士協会側は、アヴジュにある弁護士を指名した。弁護士は正午に逮捕に異議を唱えた。しかし晩には、異議を取り下げた。アヴジュが「異論はない」と指示したことから、弁護士は異議を取り下げた。

アヴジュは、第14重罪予審裁判所において抗弁はしないと述べた。裁判所側は法に基づいて弁護士を手配することが必要だと述べた。アヴジュは、これを受けて弁護士はいらないということ、弁護士協会から手配された弁護士も任用していないこと、弁護は自分で行うということを述べた。アヴジュはその後「私の容疑に関して抗弁は望んでいない」と述べた。

アヴジュはその後裁判所から逮捕される一方で、1時頃パシャカプス刑務所へと移送された。しかしアヴジュは、テロ組織の支援と幇助の容疑で逮捕された為、ここでは約1時間止まり、2時にメトリス刑務所へ再移送された。アヴジュは、ここで自分を待っていた、弁護士協会が派遣した弁護士に「公判に関して弁護士とは契約しない、逮捕にも異議は唱えない」と述べた。アヴジュは昨日シリヴリ第4L種刑務所へと移送された。

■弁護士は異議を申し立てた

アヴジュが逮捕された昨日、イスタンブル弁護士協会の弁護士から異議が申し立てられた。午後に裁判所に来た弁護士は、異議の書類を裁判所に提出するために予審判事からサインをもらった。その後異議書を提出した弁護士は裁判所を後にした。しかし夕方再度裁判所に来たアヴジュの弁護士は、業務が終わる前に「異議は申し立てない」というアヴジュの指示を受けて、異議申し立てを取り下げたとした。

■本を望んだ

シリヴリ刑務所でB12棟に収監されたハナフィー・アヴジュは昨日彼を訪ねてきた近親者たちに、ミッリエット紙の記者であるベルマ・アクチュラが書いた「組織の男たち」という本を含む4冊の本を望んだ。アクチュラの本ではハナフィー・アヴジュが行った、メフメト・エイミュルや名前を明かしていない軍人へのルポが記載されている。

アヴジュは近親者たちに「組織を支援していないし、無罪とは主張しない。有罪だと主張する者たちはこれを証明しなくてはならない。弁護に誰も用いない。しかし私に対しての不当な捜査が行われるときには、法廷闘争を続けると決めている」と知らせた。

アヴジュが「革命主義者グループ」の捜査を進める検察官の供述要請に従うと述べたことが明らかになった。アヴジュが近親者に語ったことによると、軍検事と、「革命主義者グループ」(担当)検事により供述を要請された。アヴジュは9月27日に軍検事に「まずあなたのところへ行きます。もし最初に軍以外の文民の検事の所に行ったら、どうなるか明らかではない」と述べた。アヴジュは供述のため要請がおこなわれたアンカラ県警に電話し、9月28日の午後12時に訪問することを知らせた。しかし警察は12時になるのを待たずにアヴジュを逮捕した。アヴジュは「文民の検事の通達に従うつもりだった」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:20285 )