エジプト、中国工業情報相の訪問
2010年09月27日付 Al-Ahram 紙

■エジプト・中国通商協議

2010年9月27日付『アル=アハラーム紙』エジプトHP1面

 昨日、エジプトのアフマド・ナズィーフ首相は、中国の李毅中工業相と会見し、両国間通商関係の強化、通商手続き簡便化を目指した銀行間の合意、さらにアフリカ開発支援における両国の協力関係について協議した。

 ナズィーフ首相は、両国間の戦略的関係は極めて強固であり、中国で進行中のテクノロジーの躍進にエジプトも学びたいと述べた。

 マジュディ-・ラーディー内閣報道官によると、中国側はあらゆる分野で両国間に顕著な結びつきがあることを評価しており、エジプトが最近経済面で達成した成果を讃えた。

 エジプトと中国は、様々な産業部門で両国企業間の協力を通じた一群の合同産業プロジェクトを実施することで合意した。それらの部門とは、自動車製造、運輸、航空、繊維、原材料、電子工業、プログラミング/ソフトウェア、金属産業、化学工業、食品工業、環境保護を念頭においた工業用水の浄化処理計画などである。また、中小規模プロジェクトでの技術移植、開発分野、製造ポリシー、製品規格、条例などにおいて情報交換を行い、これらの部門を連携させることで合意した。以上の合意は、貿易産業代表団を率いてエジプトを訪問中の李工業情報相とラシード・ムハンマド・ラシード通商産業大臣との会談において行われたものである。

 両大臣はこれからの両国の産業協力についての覚書への署名交換に立ち会った。その覚書では、双方でワーキンググループを形成しエジプト側はその中で産業最新化の拠点としての役割を果たすことが定められている。ワーキンググループの役割には、工業諸部門における情報交換、両国企業による合同産業計画の奨励、両国の研究技術センター間で協調し、特に新たなエネルギー、再生エネルギーの分野で共同研究を行う事、大理石、繊維およびそれに関連する染織その他の分野の産業を発展させることなどが含まれている。協議では、両国の合同産業計画立案の可能性が話し合われ、中国の経験に学び、被雇用者の技能向上を目的とした産業訓練地域センターをエジプトに設立することで合意がなされた。

 中国の李大臣は、2009年は総額58億5900万ドルであったエジプト・中国間の貿易額が、2010年前半で34億7400万ドルに達したと強調した。内訳は、エジプトから中国への輸出が4億1400万ドル(2009年度は総額7億5200万ドル)、中国からの輸入額が30億5900万ドル(2009年度は総額51億700万ドル)となっている。

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:20287 )