マーヴィ・マルマラ号報告書、国連人権委員会で承認、ただし米からは反対票
2010年10月01日付 Milliyet 紙

国連人権委員会は、ガザへの支援物資を積んだマーヴィ・マルマラ号をイスラエルが襲撃した事件の捜査報告書を承認した。

人権委員会によって組織された調査委員会の報告書は、反対1票、賛成30票で承認された。アメリカのみが反対票を投じ、足並みを揃えたEU諸国を含む15カ国が棄権票(白票)を投じた。

■ダウトオール外相は非難
委員会の3人の専門委員は報告書で、乗船員は「度を越した、残忍というべき暴力を受け」、この事件が「故意による殺人」であるとした。アフメト・ダウトオール外相は、「特にEUがこの件で棄権したことは、EUが主張する人権の原則と矛盾する態度だ」と語った。友好国かつ同盟国であるアメリカが、「反対」票を投じたことに対しては、「深い失望を感じる」とし、「我々は、同盟国が本件を人権違反と団結の問題としてみてくれることを期待している」と述べた。今回、イギリス、フランス、ベルギー、ノルウェー、スペイン、スロバキア、ハンガリー、スイス、ポーランド、日本、韓国、モルドヴァ、ウクライナ、ザンビア、カメルーンが投票を棄権した。一方、ロシア、アルゼンチン、バーレーン、バングラデシュ、ブラジル、ブルキナ=ファソ、チリ、中国、キューバ、キルギス、リビア、タイなどの国々が報告書に賛成した。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:20290 )