ヴァン県ゲヴァシュ郡に位置するヴァン湖に浮かぶアクダマル島のアクダマル教会に十字架が設置された。
ながい間、議論の的となってきた高さ2m、重さ110kgの十字架を設置するため、教会に建設用足場が設置された。十字架はドーム上に取り付けられ、夕方ヴァンに訪れたトルコ・アルメニア教会の宗教部門長タトゥラ・アヌシュアン主教によって祝福された。
アクダマル教会では2010年9月19日、特別の許可により、国内外からおよそ4000人が参加する式典で礼拝が行われた。そのアフダマル教会の議論の的であった十字架は昨日の夕方に設置された。高さ2m、重さ110kgの金属製の十字架は、アクダマル教会の復旧も行ったカルタルカヤ社によって設置された建設用足場の支えにより、ドーム上に取り付けられた。
■主教が十字架を祝福
アクダマル教会の十字架設置と祝福は、夜11時にようやく終わった。イスタンブル発アンカラ経由の飛行機で同地に来たトルコ・アルメニア教会の宗教部門長バシュラヒップ・タトゥラ・アヌシュアン主教は、建設用足場を使ってドームにのぼり、十字架を祝福した。
カルタクカヤ社のジハト・ゼイダンル社長は2007年に周辺整備とあわせアクダマル教会の復旧にも携わっており、十字架の設置を無償で行ったという。ゼイダンル社長は、復旧をたいへん丁寧に行ったこと、それゆえ、今回足場を作る際に発生しうる環境への悪影響は事前は防がれている、と語った。
アルメニア共和国のアルメニア教会関係者は、十字架が設置されていないとして、最初の儀式に参加しなかった。この教会の修復は、2005年にはじまり2007年に完了した。その後、「博物館」のステータスで公開された。2010年9月19日には、同教会で95年ぶりに礼拝が行われた。
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( 翻訳者:熊谷沙織 )
( 記事ID:20294 )