宗務長官の驚くべき提案
2010年10月03日付 Milliyet 紙


宗務庁長官アリ・バルダクオール教授は、宗務庁は厳密な意味で公的機関ではないと述べて、「宗教関係者は、国家の役人というより、社会と寄り添って歩む、人々のための公務員なのである」と述べた。
バルダクオール長官は、コジャスィナン郡の宗務局事務所竣工式に参加した。そこでバルダックオールは、宗務庁は社会のあらゆる部分(の人々)を抱き、社会生活の中にあって、人々に宗教的な信仰について道を示す機関であると述べた。バルダクオール長官は、「宗務庁の民間的な側面は、役所としての側面より大きい。モスクは、公的なものではない。宗務庁も公的な機関ではない。本来、宗教と公的な官僚組織は別々であるということは、こうでなければならない」と話した。
モスクが、礼拝だけではなく社会生活においてもとても重要な役割をもっていると述べたバルダクオール長官は、以下のように続けた。

■オピニオンリーダー的役割

モスクは、若者、子供、女性のような社会の人々全員が集う、社会的、文化的活動の中心でなければならない。私たちは、私たちの国で毎日5回のアザーンを聞いていて、これは私たちのなかでは習慣になっている。しかし、国外では、このような状況ではない。国外に住む同胞たちはアザーンすらなつかしんでいる。それらの人々は、モスクを見つけると、礼拝のためだけでなく社会的文化的な活動のためのセンターとして活用している。
そこで私たちは、「モスクの宗教外事業」と名付けたプロジェクトを開始させた。私たちは、このプロジェクトによって、宗教的な役割は単に礼拝や断食ではなく、宗教が全ての社会生活を含んでいるということを示そうと努めている。宗教関係者は、単にモスクで礼拝をさせる役人ではない。社会の全ての生活に関わるオピニオンリーダーでなければならない。このプロジェクトにおいてもとてもよい例を私たちは示している。

■キリスト教の礼拝

バルダクオール長官は、「トルコでキリスト教徒が教会で礼拝をすることは、私たちの素晴らしき寛容さの一例である。私たちは、これを私たちの伝統の一部であり、私たちの宗教が求めているものと考えている」と話した。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:20305 )