イラン国営石油公社国際問題担当局長は、イラン産ガソリンが初めて輸出される見込みであることを発表した。しかし、輸出先の国名については言及しなかった。
アリー・アスガル・アルシー局長はSHANA通信との会見の中で、「国内の一部石油化学コンビナートでの生産によって、イランはガソリンの自給を達成した。余剰ガソリンについては、近く輸出が行われるだろう」と述べ、さらに「アメリカによるガソリン禁輸措置の発動後、新たに数カ国が、イランに石油を輸出する用意があると発表した」と言明した。
同氏は、ガソリン禁輸に対抗するためにイランが取るべき根本的行動は危機管理であると述べ、「アメリカによる対イラン・ガソリン禁輸措置は、どのような形をとろうとも、念入りな準備をもってすれば、有り得べき最高の仕方で管理・解決することができるだろう」と続けた。
アルシー氏は以下のように述べた。「イラン・イスラーム共和国は国際市場で多くの経験をつみ、きわめて幅広い関係を築いてきた。そしてこれまで、ガソリン禁輸よりも厳しい状況に打ち勝ってきた。したがって、ガソリン禁輸措置の決定・行使は、我が国にダメージを与えるものでもなければ、克服できない類のものでもない」。
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ミールガーセミー石油相は今年のシャフリーヴァル月中旬〔9月上旬〕、ガソリン生産において自給を達成したと発表し、制裁が我が国をより強力にしていると強調して、「我が国の一日当たりのガソリン生産量は、4400万リットルから6650万リットルにまで増加している」と述べていた。
同石油相はまた、イランのガソリン生産量と備蓄量は好ましい状況にあると評価した上で、さらに「現在ガソリンの緊急生産によって、この石油製品の輸入は最小限度に抑えられている。このことによって、地域市場におけるガソリン価格も低下している」と語っていた。
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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:20307 )