アレヴィー諸団体、「宗教」必修科目撤廃へ行動計画
2010年10月07日付 Milliyet 紙


アレヴィー派は、必修宗教科目の撤廃に向けた法廷闘争で欧州人権裁判所(AIHM)で勝利し、政府がAIHMの決定に従うよう一連の抗議活動を決定した。

アレヴィー派は、必修宗教科目の撤廃に向けた法廷闘争で欧州人権裁判所(AIHM)で勝利し、公正発展党(AKP)政権がAIHMの決定に従うよう、一連の抗議活動に取りかかろうとしている。彼らは、10月9日土曜日アンカラで座り込みデモを予定している。ピール・スルタン・アブダル文化協会(PSAKD)が中心となって行う24時間座り込み抗議が結果を出せなければ、抗議活動は拡大し、アレヴィー派の子供たちを宗教の授業に出席させないだろう。抗議活動は、アレヴィー・ベクタシ連盟(ABF)を筆頭に、ほかのアレヴィー諸団体も参加予定だ。

PSAKDフェヴズィ・ギュミュシュ会長は、ABFやハジュ・ベクタシュ・ヴェリ・アナトリア文化財団、そしてアレヴィー文化協会なども参加予定の土曜日のデモには多くの参加があるだろう、と語った。

ギュミュシュ会長によると、午前はコレジ広場で集い、デモ行進をして訪れるサカリヤ広場で10月9日12時から10日12時まで座り込む。またデモ行動が結果をださなければ、学校ボイコットも視野に入れて行動し、アレヴィー派の子供たちを宗教の授業へ出席させないと語った。ギュミュシュ会長は、また別の抗議活動を行うことも辞さないと語った。

PSAKDケマル・ビュルビュル副会長も次のようにコメントした。「必修科目の「宗教」の授業は、80年の軍事クーデターがもたらしたトルコ・イスラム化プロジェクトのひとつです。この授業は(スンナ派以外の)アレヴィー派や他の信仰を持つもの達をなくそうとしている計画です。AKP政権は法を軽んじています。AIHMの決定に従おうとしません。我々アレヴィー派は、社会的、政治的、文化的、宗教的な生活を営む中で、平等な市民の身分を求めます。」

PSAKDは、全同胞に呼びかけている抗議活動について、次のようにまとめた。

「(AKP政権は)偽の世俗主義を使って、我々の目をごまかそうとしています。世俗主義の原則を憲法が保障しているにもかかわらず、政府は、(信仰と良心の自由を保障する)憲法第24条をつかって「宗教文化」という名で「宗教」の必修授業を実施し、憲法第2条、第4条に反した行動をとっています。」

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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:20336 )