イラン、ロシアの非合法的措置に対し公式に反応を示す
2010年09月29日付 Jam-e Jam 紙

国連安保理によって地対空ミサイル「S-300」のイランへの売却は禁じられているとロシア側が主張する中、イラン外務省報道官は「安保理決議第1929号には、この種の国防兵器は含まれない」と強調した。

 ジャーメ・ジャーム紙の報道によると、ラーミーン・メフマーンパラスト報道官は国内外のメディア関係者との記者会見で、イランへのS-300納品契約をロシア側が破棄したことに対し、「我々とロシアの間ではすでに契約が成立しており、両者の義務は明確である。それゆえ、その契約・義務に基づいて行動が起こされるだろう」と述べた。

 外務報道官はさらに、イラン側はすでに自身の立場を公式に発表していると説明し、「〔ロシア側による〕この措置は安保理決議1929号に基づくものだが、この決議はそもそも違法かつ不公正なものである。これに加えて、安保理決議1929号には、この種の国防兵器は含まれていない」と語った。

 同氏はさらに、「イラン国民に自らの権利を断念させるための政治的圧力は効を成さない。アメリカの悪戯に入ることで、ロシアの長期的な国益が保証されることはないだろう。これはロシアへの、我々の友人としての勧告である」と続けた。

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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:20338 )