中国・温家宝首相トルコ訪問、経済協力に大きな一歩
2010年10月08日付 Radikal 紙


トルコ-中国関係の歴史的第一歩である。世界の大国となりつつある中国が、トルコとの貿易においてドルだて取引をやめた。トルコ-中国間の貿易はこれからトルコリラと元で行われる。2国間で8項目の合意文書に調印された。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、温家宝首相と会談をし、その後共同の記者会見を開いた。エルドアン首相は、トルコー中国間の貿易がトルコリラと元で行われることを明らかにした。


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「中国との貿易高を見てみると、約170億に及ぶ。今日我々は、ある予定目標を立て、この予定に従い2015年までにこの貿易の規模を500億まで拡大することを話し、さらに次の段階として2020年までと設定し、それまでにこの貿易の規模を1000億ドルまで拡大させようと話した」と述べた。
エルドアン首相と温家宝首相は、首相官邸で首相同士そして代表団同士の会談の後、共同記者会見を行い、質問に答えた。
エルドアン首相は、会談は大変有意義なものだったこと、8年ぶりに中国首相がトルコを訪問したこと、自身が以前中国を訪問した際、素晴らしい思い出と共に帰国したことなどを述べた。
エルドアン首相は、トルコと中国の間の8項目合意に関し、大臣らが調印したと述べ、次のように続けた。「そしてこの合意文書にサインされたことで、トルコと中国の将来に向けての関係は今までとはかなり違ったものとなるだろう。特に、ご存じのように、運輸関係においては、現在エスキシェヒルーイスタンブル間の特急列車鉄道路線を共同で建設している。同様に、アンカラーシヴァス間も進んでいる。今後、4,500、5000キロメートルの鉄道ネットワークを、中国と共同で作っていくことも目指している。好ましい条件で資金を獲得しこのプロジェクトを共に進めていけることを願っている。こうしたことに関する会談も行った。もちろん、エネルギー関連では、原子力分野、火力発電所、水力発電所でも共同の取り組みができることを話しあった。素晴らしい言葉もあった、『大臣たちにすぐに指示を出そう、そしてすぐにこのプロセスに取り掛からせよう』と。さらに代表団同士の会談でも大臣らに必要な指示を出した。同様に、外務大臣らにも必要な指示を出し、早急にこの取り組みを進めるつもりだ。10月には外務大臣が中国を訪問する予定だ。そこでも、このプロジェクトを取り上げ、早く進めさせように努力するつもりだ」。

■「戦略的協調のための合意」

エルドアン首相は、トルコと中国の間の長年にわたる友好関係が、より広く深いものになる段階に来ていることは喜ばしいことだと強調し、次のように続けた。「二国間の現在の貿易高を見てみると、約170億の規模である。今日我々はある予定目標を立てた、この予定に従い、2015年までにこの貿易の規模を500億ドルまで拡大しよう、と話した。さらに次の段階として2020年までと設定し、それまでにこの貿易の規模を1000億ドルまで拡大させようと話した。そしてこのことで温家宝首相と合意した。代表団同士の会談が、目標設定において最も重要なことであったと信じている。経済担当の大臣、副首相、あるいは貿易担当の国務大臣、彼らもここで決めたことを自分たちが取り組むべきこととし、このプロセスに向かって進んでくれることだろう。

もちろん、この状況での関係を戦略的な協調レベルに高めることでも合意している。新しい一歩として、この数字に近づくため、さらなる一歩を踏み出そうと話しあった。その一歩とは、全ての経済関係をトルコリラと元ベースで進めることだ。これに踏み出そうと話しあい、そしてこれについても合意した。同じような取り組みはロシアやイランとも行ったが、それに続き、中国との間で同様の一歩が踏み出されたことは、最も重要なことだと考えている。」

■文化と観光

トルコと中国は国際的諸機関でも手本となるような協力関係を結んでいると強調するエルドアン首相は、次のように述べた。「このようなことが増え、続くことはもちろん我々の最も重要な願いである。もう一つの重要な問題、すなわち文化的な面で踏み出す一歩、観光分野において共同で踏み出す一歩、これらをともに検討することが可能となった。航空運輸に関し、これを拡大させたいと語り、話し合った。別の点では、ご存じのとおり、カルスートビリシーバクー線の鉄道網についても、我々は一歩を踏み出した。しかし、我々は、イスタンブルを北京につなげるための一歩を踏み出そうとしている、これもお互い確認し合った。事実、マルマライは2013年に完成する。マルマライの完成によって、エディルネーカルス間のこれまで工事が完了している特急列車鉄道線路と、これから完了予定の線路が、これらマルマライと一つになることで、今、現代のシルクロードが新たに構築される可能性に立ち会うことになるだろう。これに関連して運輸大臣らに必要な指示を出した。温家宝首相は今日アンカラからイスタンブルに飛び立ち、そして我々の大統領を訪問する。イスタンブルでは、文化的環境とビジネス界の代表者が一堂に会する。中国とのこうしたプロセスが成功裏に前進し、続くと言う確信を私はここで再び述べたいと思う。」

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:20342 )