聖地への出発はじまる
2010年10月10日付 Yeni Safak 紙


イスタンブル・アタテュルク空港では、メディナに向かう今年最初の巡礼団が、涙と祈りの声のなかで、見送られた。一部の巡礼者が、迷子にならないようにと、頭に黄色いバラをつけていたのが人目をひいた。

サウジアラビア航空機でメディナに向かう、随行員を含んで400人の巡礼団は、アタテュルク空港出発国際線ターミナルで涙と祈りの声のなかで送りだされた。

巡礼団を見送るために空港にやってきたイスタンブルのヒュセイン・アヴニ・ムトゥル県知事は、巡礼者たちが、今日の日を何年にもわたって待ってきたとのべ、「どうか、彼の地に、私たちの気持ちを届けてください」と述べた。イスタンブル県宗務長官のムフタファ・チャールジュ氏も、巡礼団は、同時にトルコを代表する人人でもあるとし、聖地では、団体行動を守っていただき、なにか問題やトラブルがあってもがまんしてほしいと、述べた。

■帰国は11月20日

出発式のあと、巡礼者たちは一人一人、パスポートコントロールと荷物検査をうけた。合計400人の巡礼者は、まずメディナに飛ぶ。巡礼団の出発は11月10日まで続く。帰国は、11月20日はじまり、12月20日に終わる予定だ。巡礼者の60%はトルコ航空、40%はサウジアラビア航空機を使い、聖地に赴く。

■トルコ式「迷子よけ」

巡礼者たちは迷子にならないようにと、創意工夫をこらしている。ギョネンから聖地巡礼のためにやってきた巡礼団の女性たちは、迷子にならないようにと、頭に黄色いバラをつけていた。ある民間会社が組織して巡礼団に加わったこの女性たちの「迷子よけ」のバラは、出発に彩をそえていた。巡礼者は、「このバラのおかげで、この人込みのなかで、すぐに仲間を見つけることができます。預言者とその象徴であるバラを、心の中と、頭の上に掲げています」と語った。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:20354 )