サウジアラビア、UNESCOで平和のためのプログラムを発表
2010年10月13日付 al-Hayat 紙

■ サウジアラビア:「アブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ・対話文化と平和のための国際プログラム」発動

2010年10月13日付『アル=ハヤート』紙(イギリス)HP1面

【パリ:タラール・アール・アッシャイフ、リヤド:本紙記者】

 サウジアラビア通信社によると、二聖都の守護者たるサウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王は昨日、イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領と中東地域の状況や二国間の関係について議論した。また、それはイランの大統領がサウジアラビア国王と行った電話連絡によって行われた。

一方パリでは、サウジアラビア教育大臣であるファイサル・ブン・アブドゥッラー王子が昨日(火曜日)、国連教育科学文化機関(UNESCO)において「アブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ・対話文化と平和のための国際プログラム」の発動を宣言した。同王子は、ユネスコの執行委員会総会で、「アブドゥッラー国王は、対話文化と平和のための国際プログラムをサポートすると決定し、文化間の対話の分野におけるユネスコの目標に資するため、500万ドルに上る予算を付ける」と述べた。

ファイサル王子は、サウジアラビアはユネスコの行政改革関連の分野に費やされた努力を支援すると強調し、サウジアラビアは「対立と分裂を引き起こす要因を消滅させることに関してユネスコに期待されている役割を同組織が十全に果たせるよう保証することを最も望むものであり続けるだろう。それは、破壊するのではなく建設し、抑圧された人々を失望させるのではなく支援し、知識を独占するのではなく普及させ、環境や文化遺産の保全に協力するといった善き行いが、最後の審判の日に天秤の上でより重きをなすためである」と述べた。

さらに加えて、「パレスチナ問題は、その解決の困難さと諸々の非道な行いゆえに、平和の文化および寛容性を広めようとするアラブ世界のすべてのイニシアティブにとって、大きな障害となりつづけるだろう。そして、我々がこの歴史的な真実を強調するとき、それは、政治的・軍事的紛争に没頭することによってユネスコが耐えられる以上のことを強いているわけではなく、むしろユネスコに対して、教育、文化、パレスチナの文化遺産に関する基本的な権利の支援を声高に支持するよう訴えているのである。」と語った。
(後略)

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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:20416 )