ユーラシアマラソンでボスフォラス大橋、大揺れ―道路総局「崩壊の心配はなかった」
2010年10月18日付 Milliyet 紙


道路総局は、昨日(17日)行われたユーラシアマラソン大会の際に、イスタンブルのボスフォラス大橋で起こった揺れについて書面で説明を行い、「大変危険であった」と指摘されたことに返答を寄せた。

道路総局は、ボスフォラス大橋およびファティーフ・スルタン・メフメト大橋には常に万全の管理体制が敷かれており、それぞれの橋の様子を観察するため、橋梁監視システムが作動していたとし、「橋の上での動作の限界値というものはある。システムは限界値を上回った際に警告することになっている。マラソン大会時に、限界値に達したというような警告はなかった」と説明した。

道路総局から、昨日(17日)行われたユーラシアマラソン大会の際、イスタンブルのボスフォラス大橋で起こった揺れについて書面で説明がなされた。説明の中で、次のように述べられている。「イスタンブルで行われたユーラシアマラソン大会の際に、ボスフォラス大橋の上を走行したことで揺れが生じた。不均衡な負荷がかかり、照明灯が横方向に直接見てわかるほど揺れているのが確認された。こうした揺れは、つり橋のデザイン基準のなかで予測される範囲内のものであると考える。つり橋には大きなゆれがあるもので、ひとりでに揺れるような時でさえ、ほかの構造物のように揺れを分散させることのできる構造を持っており、下からの跳ね返り(リバウンド)は問題ではない。跳ね返りが起こるためには、歩行者が同時に軍隊のように歩いて、一斉に振動数の限度に達し、この振動が橋の自然な振動と合わさった結果、揺れが増幅し、限界値を超えなければならない」。マラソン時の橋の状況は、一つ一つがそれぞれつなぎあわされている橋梁床版のうえを歩行者があるいた結果、床版となる床板が不均衡に振動し、また床版の床板だけでなく、さらに別の床板と繋がっている高い照明灯がこの揺れをさらに敏感に感じ取って、左右に揺れたのだと説明し、この状況は橋の構造上の安全性に影響するものではないと述べた。

発表では、昨日の揺れに似た状況が、橋が開通した1973年にも起こったことと、開通セレモニーの際今回よりもさらに振動したこと、しかし橋にはいかなる問題も見いだせなかったと、「ボスフォラス大橋、ファティーフ・スルタン・メフメト大橋は、道路総局が継続して管理しており、両方の橋の状況を観察するため、橋梁監視システムが設置された。橋の上での動作には限界値はあるが、システムは限界値を超えたときに警告するようになっている。マラソン大会のときには、限界値に達したというような警告はなかった」と述べた。

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:20433 )