「政府保有の外貨は底をついた、あるいは国の外貨準備高は最小限にまで落ち込んでいる、などという風聞を耳にしたことがあるだろう。しかし心配ご無用だ！政府には800億ドルもの外貨準備高があるとの正確な情報を、私はつかんでいるのだ」。

　これは、テヘラン商工会議のヤフヤー・アーレ・エスハーグ会頭が、タブリーズで行われた第16回「非石油製品輸出会議」で述べたことばだ。政府はしばらく前から、外貨準備口座の残高について公表しておらず、また国の年度予算案でもその額について言及していない。

　政府は、この残高の公表は、敵による悪用を招きかねないとの考えから、残高公表を拒否する一方、一部の国会議員は政府のこうした措置に対して、限度を超えた公約によって残高がマイナスに転じていることがその原因ではないかと指摘している。

　イラン学生通信（ISNA）の報告によると、こうした〔否定的な見方がある〕一方で、かつて商業相を務めたエスハーグ氏による外貨準備高の暴露は、さまざまな噂や憶測の発生を防ぐことを目的としたものであり、そうすることで、補助金廃止法の施行に向けて政府には十分な〔資金的〕支えがあるということを、民間部門に確証することを狙ったもののように思われる。

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（ 翻訳者:山本和代 ）
（ 記事ID:20437 )