エルドアン首相、「CHPのスカーフ問題発言は、朝令暮改」
2010年10月20日付 Zaman 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、共和人民党(CHP)のスカーフ問題への対応について「こういうことはメディアで発言すべきことではなかった。今や前提条件などの話が持ち上がっている。これらの信頼性など目に見えている。話の焦点は何だったか?それが今、彼らが話をどこへ持っていこうとしているか見てください?いつも同じ茶番だ。変わったことは何もない。私がいつも言っている通りだろう?彼らの言うことはころころ変わる。朝令暮改だ」と批判した。
エルドアン首相は、公式訪問で訪れているフィンランドのキャンプ・ホテルで記者の質問に応じた。最高裁判所の共和国主席検事局が、スカーフ着用は世俗主義に反するといった内容の発表をしたことについては、「発表の内容について詳しく聞いていない。帰国したら党内で協議を行い、必要に応じて見解を出すことになるだろう」と述べた。
CHPのスカーフ問題に対する対応については冒頭のように述べたあと、下記のように続けた。
「選挙になったら彼らが何と言うかもわかりきっている。我々はその周辺で起こるであろうことをすぐに実行するのだ。新しい憲法について皆が取り組みを進めていけばいい。2011年の選挙の後にじっくり新憲法を議論しようではないか。新憲法の準備をしよう」
また、「CHPと折り合いがつかなければ、公正発展党としてスカーフ問題解決に乗り出すのか」という問いには、「憲法改正ができるだけの国会議席数がない状態で、乗り出す意味があるのか」と返した。
[訳者注:大学でのスカーフ着用解禁問題に関し、10月20日に国会党派間の調整の開始が予定されていた。しかし、直前になって、共和人民党が与党発展党との協議を拒否したことをうけて、この首相発言となった。]
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:20451 )