ギュル大統領、マルディン訪問で4つの言語で歓迎される
2010年10月26日付 Milliyet 紙
アブドゥッラー・ギュル大統領は、クルド語教育の認可を受け、「(トルコの)現存言語研究科」が開設されたマルディン・アルトゥクル大学の新学期始業式、及び様々な開会式に出席するために訪問したマルディンにて、トルコ語、クルド語、アラビア語、シリア語のプラカードによって出迎えられた。
ギュル大統領が訪問する前に、公正発展党(AKP)選出のマルディン市長ベシル・アヤンオール氏は、マルディン市内の目抜き通りにトルコ語、クルド語、アラビア語、シリア語にて「大統領閣下 ようこそお越しくださいました」と書かれたプラカードを掲げさせた。ギュル大統領訪問のために、市内では厳重な警備態勢が敷かれた。県庁周辺の建物の屋上には、望遠スコープ付の銃を装備した狙撃手が配置された。マルディン市内を通る唯一の目抜き通りは車両通行止めとなった。新しい県庁舎の落成式が開催される場所においても、市民は一人一人綿密に検査された。特別訓練を受けた犬たちは式典会場と周辺車両の爆弾探知を行った。ギュル大統領夫妻は歓迎午餐会の後、(市内の)共和国広場へ向かった。ギュル大統領一行は、市内に掲げられたクルド語で「Serok komare me ye bırez hun bi xer hatine Merdine」(大統領閣下、マルディンにようこそお越しくださいました、の意味)と書かれたプラカードの下を通った。ギュル大統領は通過中に車の窓を開け、沿道の市民らにあいさつをした。ギュル大統領は、共和国広場のマルディン博物館にある考古学パークを訪れ、そこで考古学調査中の学生たちとの会話を楽しんだ。この間、一人が「欧州連合(EU)への参加に反対」と叫んだが、女性たちはギュル大統領を歓迎の口笛とともに出迎えた。ギュル大統領は女性たちと同席してお茶を飲んだ。ギュル大統領は、マルディン・アルトゥクル大学の新学期始業式で行った演説にて、マルディンが近い将来、ユネスコの世界遺産リストに登録されるものと考えていると述べ、マルディン市の古い美しい街並みを保護する活動を支援すると述べた。
■ 石版染に挑戦
ギュル大統領とハイリュンニサ大統領夫人は、マルディン市の共和国広場にて考古学調査を見学した。主婦たちによる手芸展示会を見学したギュル大統領夫妻は、(この地方の伝統工芸である)石版で布を染める石版染を体験した。
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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:20501 )