イラン人一人当たりの年収は500万トマーン
2010年10月23日付 Jam-e Jam 紙

イラン統計センター所長は、「イラン人の一人当たりの年収は現在の価値にして、革命前は3万1千トマーン〔約2400円〕だったのに対し、現在では500万トマーン〔約39万円〕に達している」と述べた。

 イラン国営通信(IRNA)によると、アーデル・アーザル所長は今週のテヘラン金曜礼拝〔10月22日〕での説教前の演説で、「イランには経済的変革に向けて、希望のもてるような価値ある統計・情報が存在する」と指摘した上で、次のように付け加えた。「88年〔2009/10年〕の建設業の成長率は、87年〔2008/9年〕の同時期と比較して、テヘランで69%、国全体では43%であった。つまり、建設業にとってイランは巨大な工場となっているということだ。もちろん建設業の成長は、最終的には国内の就業率の上昇をもたらすものである」。

 同氏によると、最新の統計では携帯電話の普及率は農村部で65%、都市部では86%に上り、全国でのカラーテレビの利用率は99%に達するという。アーザル氏はまた、現在では全ての村に水道・電気が通っているとした上で、「こうした統計から、結論として国内の生活満足度は以前より上昇したと言うことができる」と述べた。

 同氏は教育省に対し、外国人が不正確な統計・数字を示し、国民の士気に冷や水を浴びせることのないよう、児童・生徒たちに統計についての知識を基礎的レベルから教えることが必要だと訴えた。

 また同氏は、「一部でイランの失業率は40%以上だなどと喧伝している者がいるが、それはあたかも人間の体温が60度以上だというのと同様に、あり得ないことだ」と述べ、さらに「人の体温が60度にならないのと同様に、社会の失業率も30%を超えることはあり得ない。国民は〔きちんとした〕情報を知り、統計を正しく理解することができるようになるべきだ」と述べた。

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( 翻訳者:都甲佳奈 )
( 記事ID:20533 )