10月31日に終了したPKK(クルド労働者党)の停戦期間は、2011年の総選挙まで延長されることになった。
PKKは、いわゆる「停戦」宣言を、来年の6月に行なわれる予定の総選挙まで延長すると発表した。
「クルディスタン社会連合」(KCK)からの声明は、PKKに近いことで知られるフラト通信によって報じられ、停戦期間が2011年の総選挙まで延長されることを明らかにした。PKKは、この停戦を永久的なものにするため(PKKに対する)軍事行動を停止すること、拘束されているクルド系の政治家を解放すること、指導者アブドゥッラー・オジャランの停戦プロセスに対する積極的参加を認めること、対話を公式な協議のレベルまで引き上げること、「憲法及び真実の調査」委員会を設立すること、(総選挙における得票率)10%の阻止条項を撤廃することを要求した。
(この声明では)8月13日に始まり9月30日に一ヶ月の延長がなされたPKKの「停戦」宣言に対して、政府が真剣かつ信頼しうる対応を行なわなかったとの批判がなされた。(またPKKは)以前に比べれば減少したものの未だ軍事行動が継続されていること、逮捕者の解放がなされなかったことを主張した上で次のように述べた。「最近の注目すべき唯一の進展は、我々の指導者(オジャラン)との対話が継続されたことである。しかし停戦状態が国民投票の実施に望ましい環境を提供したにも関わらず、国家と政府はこれを正当に評価せず、より多くの政治的利益の獲得を重要視した。」
またPKKは声明において、この問題が世論において議論され、一部の人々や政府の一部の人々が対話や問題の解決に積極的であることは、前向きな進展であるとした。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:20564 )