近づく犠牲祭、誤った羊の切り方に1700リラの罰金
2010年11月01日付 Zaman 紙

犠牲祭での誤った行為を防ぎたい宗務庁は、重大な決断をした。

宗務庁は、以前の通知書では規則に従わない者たちが支払うべき罰金の額を明らかにしていなかったが、今年は罰金に関して詳細な発表をおこなった。これによれば、路上で動物を屠殺した者に250リラ(約1万4300円)、動物を虐待した者と屠殺規則に沿わない者に686リラ(約3万9000円)が課せられる。屠殺の免許がなく屠殺を行った場合は1716リラ(約9万8000円)の罰金となる。上記罰金の扱いは、内務省、農業村務省、環境森林省、自治体とにより行われる。

動物が免許を持たない者により屠られた結果、犠牲祭で望まれない光景が見受けられている。去年の犠牲祭でシャンルウルファの未熟な肉屋が逃げた動物を屠るために行った手順が大きな波紋を呼んだ。肉屋は、柱にくくり付けた動物を、逃げないようにまず脚を傷つけ、その後起たせたまま喉をナイフで突いて殺そうとした。動物に行われたこの乱暴な扱いは世論の反発を呼んだ。犠牲祭が近づくに当り、政府はこの種の光景が再発しないよう行動をおこした。

まず宗務庁をはじめとして農業村務省と環境森林省と地方自治体は、今年一層監視を強める。宗務庁は、通知書を通じて、国民が動物を宗教上の規則と衛生状況、周囲の環境に配慮しながら、最小限の痛みを加える状態で屠殺するよう、対処措置を明らかにした。同庁は今年初めて規定に従わなかった者に課せられる罰金を事前に明らかにした。県庁、自治体、宗務庁の地方支部からなる「県犠牲祭監督委員会」によって実施される対処措置により、発生が予想される乱暴な事件を防ぐ予定である。

犠牲として捧げられる動物を規定に基づいて屠らない者と痛みを与えた者には、686リラ(約3万9000円)の罰金が課せられる。動物を虐待した者は343リラ(約2万円)が課せられる。犠牲獣を屠殺免許がない者が屠った場合は、1716リラ(約9万8000円)の罰金が課せられる。決定事項に違反する者には重い罰金が課せられる。

この決定により、今年路上で動物を屠殺したものに250リラ(約1万4000円)の罰金が課せられる。罰金の件が報告書の形で環境森林省の地方支部に送られた場合、罰金は増額され、また(屠殺を行い)環境を汚した者には1293リラ(約7万4000円)の罰金が課せられる。宗務庁は、路上での動物の屠殺を防ぐために、モスクでの説教の中で、整備された近代的な場所で屠殺を代行してもらうことに宗教上の問題はないと説く予定である。「動物を自分で屠る」と強固に言い張る者には、例年同様、今年も国民教育センターで動物をどのように屠るかについて実践的な手ほどきをする予定である。

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:20566 )